そして『BBC』は「パク・チャヌク監督のあきれた変奏が加えられたロマンチックな執着と、容疑者に捕らわれる刑事に対する話」、『ガーディアン』は「パク・チャヌク監督の魅惑的なスリラーの中で、タン・ウェイは強烈ながらもどこに飛ぶか分からず魅力的だ」という好評で2022年最高の一本に選定。それだけでなく、『フォーブス』は「節制とニュアンスの美学が込められた作品。アルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンスとウォン・カーウァイ監督の懐かしさが調和し、夢のような映画が誕生した」とし、今年最高の映画4位に選んでいる。
このほかにも「おそらく今年、『別れる決心』より魅力的な映画はないだろう」(『インディワイヤー』)、「秀麗なネオノワールであり、暴風のように絶頂に至らせる立派なメロドラマ」(『ハリウッドリポーター』)、「敏感な経験と数多くのアイデアを土台に、自分だけの晩餐を用意したパク・チャヌク監督」(『コライダー』)とし、『別れる決心』を2022年最も印象深い作品の一本に挙げた。
このように海外メディアからの熱い関心を一身に受けている『別れる決心』は、山で起きた変死事件を捜査することになった刑事ヘジュン(演者パク・ヘイル)が、死亡者の妻ソレ(演者タン・ウェイ)と出会い、疑いと関心を同時に感じたことで始まる物語を描いている。
韓国では公開後に発売された脚本集がベストセラー1位、決め台詞がSNSで流行、BTS(防弾少年団)のRMも複数回鑑賞するほどハマったとSNSで報告するなど、社会現象といえるブームを巻き起こした。