映画『パラサイト 半地下の家族』で「第72回カンヌ国際映画祭」パルムドールを受賞したポン・ジュノ監督の『グエムル-漢江の怪物』(2006年)もタランティーノが好きな作品の一つだ。
タランティーノは、「『グエムル-漢江の怪物』を初めて見た時、「強烈ですごい」と感じた」と述べており、「この映画は本当に素晴らしい」と絶賛している。
同作はポン・ジュノの3番目の長編映画で、観客動員数を1000万人超えた“怪物級”の記録を達成している。ソウルの中心に流れる河「漢江」に現れた正体不明の巨大怪物との死闘を緊迫感あふれるように描き出した作品で、俳優ソン・ガンホ、ピョン・ヒボン、ペ・ドゥナ、パク・ヘイルなどが出演した。
そんな『グエムル』を手がけたポン・ジュノも、インディワイヤー誌とのインタビューで「私のロールモデルであるクエンティン・タランティーノ監督も、自身が書いたシナリオで映画を制作する。なので、私も自分で書いた脚本で映画を演出したい」と、タランティーノをロールモデルに挙げていたことがある。
最後の作品もやはりポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』。当時未解決事件だった「華城連続殺人事件」を80年代の時代背景と反映させながら描いたこの映画について、タランティーノは「21世紀で最も興味深く複雑な映画の一つ」と評している。
『殺人の追憶』には、ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイルなどが出演する。
なお、韓国作品の他にタランティーノがお気に入り映画に挙げた作品には、『ソーシャルネットワーク』『ウエスト・サイド物語』『ユー・ガット・メール』などがある。
(記事提供=OSEN)