韓国で『君の名は。』は、370万人以上を動員し、日本映画の最高記録を樹立。『前前前世』など主題歌を歌ったRADWIMPSの音楽が収録されたオリジナル・サウンドトラックも、大手書店や音楽サイトで売上ランキング1位を記録した。
さらに『小説 君の名は。』『君の名は。Another Side:Earthbound』など関連書籍もオンライン書店で売上ランキング1位を記録するほどだった。
2018年1月には韓国公開1周年を記念して、“アンコール上映”までされている。日本映画が韓国で注目を集めることはそれほど多いわけではなく、アンコール上映までされた作品となれば、その数はさらに絞られてくる。その1つが『君の名は。』なのだ。
そんな『君の名は。』を手掛けた新海誠監督の新作ということで『天気の子』は期待されているわけだが、注目される理由は他にもある。
韓国で7月から始まった“日本不買運動”の影響だ。
実はもともと『天気の子』は、10月初旬に韓国で公開される予定だった。しかし韓国内で、日本製品や日本コンテンツを避ける傾向が広がりながら、予定がずれ込んだという。
配球会社であるメディアキャッスルは、10月30日の公開を伝える際、「当初の計画より1カ月ほど遅れた」としながら、「年内の公開が社会的雰囲気に合わないという懸念を持った方々にも頭を下げて申し訳ないと伝える」と明かした。