3月18日、Apple TV+のオリジナルシリーズ『Pachinko パチンコ』のオンラインカンファレンスが行われ、主演キャストのユン・ヨジョン、イ・ミンホ、キム・ミンハ、ジンハら主演キャストと総括制作を務めたスー・ヒュー、コゴナダ監督らが出席した。
同名の小説を原作とし、韓国語、英語、日本語の3言語で制作されたグローバルプロジェクト『Pachinko パチンコ』は、豊かな暮らしを求めて祖国を離れた韓国人一家が、日本とアメリカで経験する戦争と平和、愛と別れ、勝利と審判を第4世代にわたり描く壮大な物語だ。
この日、パイロットエピソードを含む4本のエピソードを演出したコゴナダ監督は、「スー・ヒューさんが脚本を完璧に仕上げた。複雑な年代記を革新的に解き明かしたので、断れなかった。事前作業が完璧だった。スー・ヒューがいなかったらこのような場もなかった」と語った。
コゴナダ監督は「韓国の歴史を取り扱うが、みんなが共感できる。今も移民者家族は生存のためにさまざまな決定を下さなければならない。歴史を描いたが、それは現在進行形だ」と明かした。
スー・ヒューも、「歴史の本のような固い話ではなく、私たちの気持ちを伝えたかった。視聴者に愛と父性愛を感じてもらえるのなら、目的は果たしたのだと思う」とコメントしている。
コゴナダ監督は女優ユン・ヨジョンの演技を絶賛した。
「ユン・ヨジョンさんの顔は、韓国の歴史が描かれている地図だと思う。すべての表情で繊細な演技を見せてくれて脱帽した。カメラの前に彼女がいると感動した。繊細な表情と演技力に魅了された。ミステリーな表情があったので、もっと映したかった」というコゴナダ監督の言葉受け、ユン・ヨジョンは「私が歳をとったからだ」と冗談を言って笑いを誘った。
『ザ・キング: 永遠の君主』以降、久しぶりのドラマ出演となったイ・ミンホは「LAでご挨拶するなんて、不思議な気分だ。僕が演じたハンスは服を通じて自分を防御したり、自分を表現したりする。僕も服を通じてハンスの感情を代弁し、身分を隠したりした」と語った。
約80年にわたる壮大な物語となった『Pachinko パチンコ』について、スー・ヒューは「一生懸命資料を集めた。在日に対する部分などは新しく知るようになった。脚本を書くときもすごく没頭した。ソンジャの人生と、彼女が日本へ渡る過程はどうあったか考えながら。歴史学者たちの力を借りて完璧な脚本を書こうと努力した」と明かした。
ユン・ヨジョンは『Pachinko パチンコ』の出来栄えに満足感を表した。
「回想シーンが多いので心配だった。でも最初のエピソードを見てびっくりした。実はコロナ禍での撮影だったので色々と不便な点が多かった。撮影をしながらみんな『さすがAppleだ』と言ったが、私には違いがわからなかった。ただ、出来上がった最初のシーンを見て『さすがApple』と認めざるを得なかった。本当にいい映像だった」
イ・ミンホも「良い評価を受けたことにプライドを感じている。残っているのは、最も重要な世間の評価だ。いい評価を得たということは、作品性が認められたことだと思う。興行するかどうかとは関係なく、プライドを感じる」と述べた。
ユン・ヨジョンは『Pachinko パチンコ』を通じて在日の歴史を学んだと告白した。
「劇中で1919年、1939年、1989年を行き来する。視聴者がついてこれるか心配だ。実は在日についてちゃんと分かってなかった。『ザイニチ』は悪い言葉だと知っているくらいだった。このようなテーマはAppleでなければ不可能だったと思う。在日の歴史と苦難をしっかり表現したかった。歴史についてたくさん学んだので、韓国の視聴者にもぜひそういうことが伝わってほしい」
最後にイ・ミンホは「国や言葉を越えて共感できる話だ」とコメント。スー・ヒューは「みんなの心が込められた作品なので、愛されることを願っている」と締めくくった。
Apple TV+オリジナル作品の『Pachinko パチンコ』は、3月25日に1話から3話の公開を皮切りに、4月29日まで毎週金曜日に配信される。全8話予定。
(記事提供=OSEN)
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