イ・ミンホやチョン・ジヒョンら韓流スターがNetflixなど“OTT重視”になる理由

2020年11月30日 話題

俳優イ・ミンホから女優チョン・ジヒョン、俳優キム・スヒョンまで。韓国のトップスターが新しくなったドラマプラットフォームの環境下で世界的な影響力をしっかりと発揮している。

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すでにグローバルスターの一員となった彼らだが、OTT(インターネット上で提供されるコンテンツ)市場が拡大するなかで、その足取りはさらに軽くなった。

まずイ・ミンホがApple TV+と手を取って、韓流スターの地位を固める予定だ。Apple TV+はドラマ『Pachinko』の制作を公式化し、キャスティングボードの最前列にイ・ミンホの名前を上げた。『Pachinko』は、4代にわたる韓国人移民の家族の話を8部作で描いた作品で、韓国をはじめ、日本やアメリカの俳優がキャスティングされたグローバル大作だ。

イ・ミンホをはじめ、ユン・ヨジョンとチョン・ウンチェが呼吸を合わせる予定だ。

左からイ・ミンホ、チョン・ジヒョン、キム・スヒョン

『星から来たあなた』で知られる女優チョン・ジヒョンは、“ゾンビシンドローム”を起こしたNetflix(ネットフリックス)ドラマ『キングダム』シリーズのスペシャルエピソード『キングダム:アシンの物語』にキャスティングされ、2021年に視聴者と出会う。劇中、チョン・ジヒョンは北方女真族部落の後継者アシン役を引き受けた。

またチョン・ジヒョンは、tvNが来年リリースするドラマ『智異山』でチュ・ジフンと共演する予定。『智異山』は、広大な智異山の秘境を背景に山を登る人々を取り巻くミステリー作品だ。特に『智異山』は、グローバルOTTプラットフォームである中国の「iQIYI International」を通じて、世界中で同時放映される予定となっている。グローバルファンも関心の高いドラマだ。

俳優キム・スヒョンは、Netflixの追跡スリラー『ブラッディ・フィンガー(Bloody Finger)』が次期作となる可能性がある。除隊後の復帰作となったドラマ『サイコだけど大丈夫』で演技力と話題性、視聴率まで獲得したキム・スヒョンが、Netflixを通じて人気の幅をさらに広げることができるか注目される。

イ・ミンホ、チョン・ジヒョン、キム・スヒョンのほか、Netflix『静かな海』(原題)の俳優コン・ユ、『Sweet Home』のパク・ソジュンなどがOTTを通じて海外ファンと会う予定だ。

韓流スターが“OTT重視”になる理由

韓流スターとして知られる彼らが次期作でOTTドラマを選び、世界的な人気を獲得するために動き出している。Netflixなどを通じてグローバルスターのイメージを強固にできるか注目されている状況だ。

新型コロナウイルスによってOTT市場が拡大し、韓国ドラマは世界各国に輸出されながら版権価格も上昇傾向にある。特にグローバルOTT企業が韓流コンテンツに大きな関心を示し、自主制作ドラマがブームのように広がっている。OTT市場の優位を保っているNetflixはもちろん、カカオTVやApple TVなど後発までその影響力が高まっている。

各企業は有名スターらと直接オリジナルシリーズを制作しながら、コンテンツ流通の主導権争いに乗り出している。

俳優たちの立場でも、より多様な作品で幅広い演技を披露することができるという点で、ドラマプラットフォームの多様化は良い機会だ。とある業界関係者は「OTTプラットフォームは、韓国俳優たちの地位と価値を簡単に海外にまで知らせる良い機会となっている。新型コロナの余波でグローバルな活動が容易ではない状況であるだけに、ドラマ1本の出演で海外にまで影響力を与えられるOTTドラマ出演を俳優たちも歓迎する雰囲気だ」と伝えた。

新型コロナが長期化を見せているため、韓流スターたちの“OTT重視”は今後も続くと思われる。別の関係者は、「新型コロナで韓国映画界が不況を迎え、映画俳優たちもOTTに歩み寄っている。新たな課題と惜しみない投資がOTT自主制作ドラマの強みであるため、OTTに乗って、より大きな世界市場に進出しようとする韓国俳優たちが増えるだろう」と見通した。

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