K-POP企業がコロナ禍でも“過去最高売上”を叩き出せたワケ、そして2022年も継続の理由とは?

2022年03月06日 K-POP

コロナ禍にもかかわらず、HYBEやSMエンターテインメントなど韓国のエンタメ企業は設立以来最高の業績を上げた。

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まず、BTS(防弾少年団)擁するHYBEが、K-POP企画会社の年間売上1兆ウォン(約1000億円)時代を切り開いた。年間売り上げが1兆ウォンを超えるのは、音楽事務所では初めてのことだ。

大手エンタメ企業が軒並み“過去最高”売上を記録

(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTS

最近、金融委員会や電子公示システムなどの情報によると、HYBEは2021年、BTSのCD売上やアメリカ・ロサンゼルスでのコンサートなどのおかげで、連結基準の年間売上は1兆2577億ウォン(約1250億円)となり、前年比58.0%増で史上最高値を記録した。営業利益は1903億ウォン(約190億円)で30%以上伸びている。

そして、SMもNCTとaespaなどに支えられ、昨年は連結基準で7000億ウォン(約700億円)の自己最高の実績を上げた。SMの昨年の連結基準の年間売上は、7015億ウォンと21.0%伸び、営業利益は685億ウォン(約68億円)と、実に954.1%伸びたという。

業績好調に伴い、SMは設立以来、初となる配当に乗り出す。配当金総額は46億8000万ウォン(約4億6800万円)で、1株あたり200ウォン(約20円)の現金配当を実施する予定だ。

また、BIGBANGやBLACKPINKなどが所属するYGエンターテインメントも、3年ぶりに配当を再開する。YGは昨年の売上高が3556億ウォン(約350億円)、営業利益が506億ウォン(約50億円)と、それぞれ39.3%、370.4%増加。これも創業以来最高業績だ。

FNCエンターテインメントも3年ぶりに黒字へ転換した。昨年の売上高は前期比約11%増の581億ウォン(約58億円)で、黒字転換した営業利益は23億ウォン(約2億3000万円)だった。

“過去最高”を叩き出せたワケ

(写真提供=YGエンターテインメント)BLACKPINK

新型コロナの影響が長期化してるにもかかわらず、K-POPなどの韓国エンタメ企業が好調の理由は、CDの売り上げ好調が大きかったというのが業界内での分析だ。

とある音楽事務所の関係者は、「業界では、こうしたエンタメ会社の実績について、コロナ19でライブが不可能になり、ファンの財布がCDの購入に“緩んだ”という点が影響を及ぼしたと見ている」と話す。

なお、昨年NCT 127とNCT DREAMがそれぞれトリプルミリオンセラーを記録するなど、際立ったCDセールスを見せたSMは、昨年1年間で1762万枚(2021年12月31日基準)のCD販売量を記録し、前年比約2倍を記録したそうだ。

HYBEもやはり、昨年のCD販売枚数が1523万枚以上を記録。前年比18.0%増加している。特に、HYBEは昨年11月から12月にかけて行われたBTSの米コンサートの売り上げが大半を占めていることが明らかになった。当時、21万人の観客を動員し、大きな成果を上げた。

2022年も好調が続くと見通されるワケ

(写真=YGエンターテインメント)BIGBANG

昨年、各社揃って過去最高を記録した韓国のエンタメ企業だが、今年はより好転する可能性が高いようだ。エンタメ事業を基盤に、メタバースや代替不可トークン(NFT)などの新事業が好業績を牽引するものと期待されている。

昨年から各社が相次いでNFT事業への進出に拍車をかけており、人気アーティストの知的財産権(IP)を保有しているエンタメ業界は、巨大で確固たるファンダムを背景に、メタバースやNFTなどを活用した新たな収益創出の活路を切り開いている。

とある業界関係者は、「エンタメ企業は、既存のCD、公演収益を基盤とし、IP強化によるウェブトゥーン、ゲーム事業進出などを控えている」と説明した。

大型グループのデビュー、カムバックで再開されるコンサートなどの開催も売上を高める要素になる見通しだ。

SMはRed VelvetやNCT DREAMを皮切りに、EXO、aespaなどがニューアルバムを発売し、NCT 127の海外ツアーも予定されている。

HYBEは3月にBTSのソウル有観客コンサートが予定されており、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPENの初有観客コンサートが行われる。

また、BTSは4月にラスベガスでコンサートを開くなど、有観客公演が本格化するものと見られ、K-POP界の売上げはより増える見通しだ。

YGは、WINNERやiKONに続き、BIGBANGやBLACKPINKなどがカムバックするとともに、ワールドツアーを予告している。

JYPはTWICEの海外ツアーとともに、Stray Kids、ITZYのグローバル進出を本格化する予定だ。

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