『今、私たちの学校は…』で悪役を熱演した俳優ユ・インスが、撮影中の苦労を打ち明けた。
ユ・インスが、撮影でのアクション演技の苦労と10キロも太った理由を語った。
1月28日の公開後から、グローバルTOP10部門で上位にランクインし続けているNetflixシリーズ『今、私たちの学校は…』は、同名ウェブ漫画が原作となっている。ゾンビウイルスが感染拡大した学校で孤立し、救助を待つ学生たちが生き残るためにゾンビと死闘を繰り広げる物語だ。
ユ・インスは、劇中でゾンビウイルスが広がったヒョサン高校のユン・グィナムを熱演した。クラスメイトをいじめる不良高校生として、また“ジョルビ(半分だけゾンビ)”として悪役で登場する。ゾンビに噛まれたあと、ジョルビになってからチョンサン(演者ユン・チャニョン)に復讐を誓うことで最強の“悪役”に変わっていく。
2月14日(現地時間)のOTTランキング集計サイト「フリークス・パトロール」によると『今、私たちの学校は…』はNetflixドラマシリーズ「今日のTOP10」で2位へ。これに先立ち『今、私たちの学校は…』は公開されるやいなや、15日連続で世界1位になり、「地獄が呼んでいる」の記録を塗り替えた。
2017年の映画『記憶の夜』でデビューしたユ・インスは、演技経験は短いものの繊細な表情から感情演技、そして高難度のアクションまで様々なシーンを見事にこなしている。ユン・チャンヨンと呼吸を合わせた“図書館アクションシーン”が世界的に話題を集め、画面に映る度に不気味な顔で圧倒した。
高難度のアクションを初めて体験したユ・インスは「台本を見ながら、1行の文章に対して数分のアクションになるとは思いもしなかった。こんなに大きいアクションをしたことがなかったので、体力的な部分で特に気を付けた」とし「現場ではゾンビ役の方とアクションを合わせなければならないので苦労した。むしろチャンヨンとのアクションをしながらだと、演技が入るので、アクションが物足りないのも当然あった。プロの殺人鬼によるアクションではなく、高校生によるアクションなので、その“物足りなさ”を活かそうとした」と語っている。
“悪役”グィナムについて「ただ平凡な人物のように見えたかっただけだ。誰が見ても吹き荒れる悪役というよりは、存在感が少ない人物のように見えて、本人もコントロールできない大きな力を得た時に喜び、第3者が見たときに怪物になっていく過程を見せたかった。一人でできない部分は衣装チームや美術チームとよく話し合った。「ひとつの心」と書かれたジャージの衣装も私が先に言って、原作のように着たいと言った。グィナムをサイコパスな人物として描きたくはなかった」と話した。
続いて「5話では、かなり痩せた。完全にやせ細った体で、1シーンが終わるごとに髪の毛や衣装もだんだん長くしたりして差をつけた。11話では体格もがっしりしていて、髪の毛も長い。 1話から順番に見た方は感じられないように、細かい差をつけた。重点を置いたのはセリフのトーンだ。人間のときと、ゾンビのときのセリフのトーンを変えたくて、自分なりに要素を追加した」と差別化した点について言及した。
184センチのユ・インスは『今、私たちの学校は…』を撮影しながら、最大10キロ以上も体重に差があったという。
「本当に減量しすぎた時は65キロまで落ちたが、自然に痩せたのもある。心理的にもプレッシャーがあった」と吐露したユ・インス。「ゾンビになってからはご飯をたくさん食べたが、体力的に消耗したため太らなかった。アクションシーンを撮る時は、吐くほど大変だった。その時は、力がなければ自然と集中力が落ち、演技に集中できなくなった。“ご飯なくしてアクションなし”と感じた。そこから肉がつき、後半はワンシーンごとに血をくわえて演技した。血は水あめでできていて甘いが、それを食べるとすごく太る。10キロほど太って75キロぐらいだった。『今、私たちの学校は…』を撮りながら血をたくさん飲んだ」と笑いを誘った。
「グィナムはシーズン2に出られないのか」という質問に対し、「僕のほうでもイ・ジェギュ監督に聞いてみたが、全然答えてくれなかった。(笑)原作ウェブ漫画はもう終わっており、全部監督と作家の手にかかっている。どうなるのかは、まだよく分からない」と付け加えた。
ユ・インスは現在、ドラマ作家のホン姉妹の新ドラマ『ファンホン』(原題)の撮影中であり、どのような役でお茶の間に帰ってくるのか期待が高まっている。
(記事提供=OSEN)
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