放送中止を求める声が10万人超え…BLACKPINK主演の韓国ドラマ『スノードロップ』の問題点とは?

2021年12月20日 話題 #韓国ドラマ

放送前から議論になった韓国JTBCの新ドラマ『スノードロップ』。12月18日に第1話が始まると、放送に反対する国民請願が登場した。

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12月19日、韓国大統領府公式ホームページに設置された国民請願には、「ドラマ『スノードロップ』放映中止請願」というタイトルの請願文が掲載された。該当文には『スノードロップ』の放送禁止を要請する内容が盛り込まれた。

韓国の国民請願は、30日以内に20万人以上が賛同すれば、政府関係者の公式回答を聞くことができる制度だ。

「民主化運動の価値を毀損」

請願者は、「該当ドラマは放映前、すでにシノプシス(あらすじ)公開で一度、民主化運動を中傷する内容で大きな議論になったことがあり、20万人以上の国民が該当ドラマの放映中止請願に同意した」とし、「制作陣は当時、“まったくそのような意図はなく、男女主人公が民主化運動に参加したり率いたりする設定は台本のどこにも存在しない”と主張した。しかし第1話が放映された現在のドラマで、女主人公はスパイである男主人公を運動家と誤認して救ったりした」と指摘した。

特に「民主化運動当時、根拠なくスパイと見られて拷問を受けて死亡した運動圏の被害者が明らかに存在し、そんな歴史的事実があるにもかかわらず、その内容のドラマを作ったのは明らかに民主化運動の価値を毀損させることだと思う。それだけでなく、スパイの男主人公が逃げて、安企部(現国家情報院)のサブ男主人公が追いかけていくとき、背景として『ソラ、プルルン、ソラ』(原題)が流れた。この歌は民主化運動当時、使われた歌であり、そんな歌を1980年代の安企部を演じた人とスパイを演じる人の背景音楽として使ったこと自体が容認できない行為」と主張した。

(画像提供=JTBC)ドラマ『スノードロップ』

続いて請願者は「該当ドラマはOTTサービスを通じて世界各国で視聴でき、多数の外国人に民主化運動に対する誤った歴史観を与える可能性があるため、さらに放映を強行してはならないと考える。民主化運動の価値を毀損するドラマの放映は当然中止されなければならず、韓国文化の影響力が次第に大きくなっている現時点で、放送界も歴史歪曲の深刻性についてもう一度考えてほしい」と請願した理由を説明した。

その国民請願は12月19日午後、賛同者が10万人を突破し、急速に各種オンラインコミュニティに拡散されながら話題を集めている。

先立って『スノードロップ』は今年3月、あらすじの一部が流出して議論になった。オンライン上では当時、男主人公が運動圏の人物であるように見せかけたスパイに設定され、また別の男主人公が安企部チーム長ではあるが、正義感のある人物として描写され、歴史歪曲の可能性があると指摘された。

それに対してJTBC側は、「論議は流出した未完成のシノプシスとキャラクター紹介文の一部の組み合わせで構成された断片的な情報であり、情報に疑惑が加わり、事実ではない内容で覆いかぶせられている」と反論した。

演出者チョ・ヒョンタクPDも『スノードロップ』制作発表会で、「ドラマが1987年度時代を背景にしているが、軍部政権と大統領選挙の政局という状況以外、すべての人物と設定、機関は仮想の創作物」とし、「そんな創作をした理由は、物語の中心にスホ(演者チョン・ヘイン)とヨンロ(演者BLACKPINKジス)による男女の切ない愛の物語があるためだ。そのほかは仮想の物語として作られたものだ」と解明した。

なお『スノードロップ』は、1987年のソウルを背景に、女子大学の寄宿舎に血まみれで飛び込んだ名門大学院生のスホと、危機のなかで彼を隠して治療した女子大生ヨンロの切ない愛の物語を描いたドラマだ。人気ドラマ『SKYキャッスル』の脚本家ユ・ヒョンミとチョ・ヒョンタクPDが再び集まって話題を集めた。

『スノードロップ』は韓国JTBCで12月18日から放送され、日本では「Disney+(ディズニープラス)」の新コンテンツブランド「スター」にて12月19日から配信された。

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