大怪我やパワハラ騒動を乗り越えたRed Velvet、“魔の7年に完全体カムバック”が持つ意味とは?

2021年08月18日 K-POP #Red Velvet

デビュー7周年を迎えたK-POPガールズグループRed Velvet(ウェンディ、アイリーン、スルギ、ジョイ、イェリ)が、全員集合の“完全体”でカムバックした。

【写真】Red Velvet、“美脚際立つ”新曲ビジュアル

Red Velvetは約2年間の空白を破り、新しいミニアルバム『Queendom』の活動を始める。今回のミニアルバムは、様々な意味で特別なものになりそうだ。

まず、Red Velvetが夏にカムバックしたという点だけでも、期待が大きい。彼女たちはこれまで『Red Flavor』『Power Up』『Umpah Umpah』など、夏のヒット曲を連発して“サマークイーン”と呼ばれた。久しぶりにプレゼントする夏のアルバムという点で、サマークイーンとしての存在感を発揮すると見られる。

約2年も完全体活動ができず

(写真提供=SMエンターテインメント)

実際に『Queendom』は8月18日、シンナラレコード、YES24、教保文庫、HOTTRACKSなど韓国の各種音盤デイリーチャートの1位を占め、音楽ファンの高い関心を証明した。また、iTunesトップアルバムチャートでも世界51カ国で1位を達成している。

今回のミニアルバムは、メンバーの怪我や騒動によってグループ活動に空白期が生じて以来となる完全体カムバックという点でも、意味が大きい。

Red Velvetは2019年の年末を起点に、グループ活動に空白期ができた。SBSの音楽番組『歌謡大典』のリハーサルで事故が起き、ウェンディが負傷。顔の負傷、骨盤および手首の骨折と診断されたウェンディは、長期間の治療とリハビリを経た。

さらにアイリーンの“パワハラ騒動”が重なり、グループ活動に赤信号が灯った。所属事務所も責任を痛感するという立場を明らかにしたが、デビューから大きな議論なく活動してきたRed Velvetだっただけに、その騒動のダメージは少なくなかった。

そんな紆余曲折を経験したRed Velvetは、多彩なソロ活動で長い空白期を埋めた。

(写真提供=SMエンターテインメント)

無事に負傷から復帰したウェンディは、初のソロアルバムでグループ時とは異なるボーカル能力を見せた。ジョイは様々な名曲をリメイクしたソロアルバムがヒットし、注目を集めた。イェリは、ウェブドラマ『ブルーバースデー』の主演を引き受け、演技者として本格的な動きも見せた。メンバー一人ひとりが多方面で幅広い魅力を披露したこともあり、久しぶりの完全体活動で見せる姿がより一層期待される。

“魔の7年ジンクス”

2014年にデビューしたRed Velvetは、今年でデビュー7周年を迎えた。

第3世代の女性アイドルを代表するグループであり、メンバーたちの優れた能力と独特なコンセプトでK-POPガールズグループを代表する存在という評価を得ている。特に少女時代、f(x)に続き、大手芸能事務所SMエンターテインメントのカラーを最もよく表現し、発展させたグループとも評されている。

しかしアイドルグループのデビュー7周年には、“魔の7年ジンクス”がある。

韓国ではプロダクションとアーティストの7年以上の契約が不可能となっている。そのため通常は所属事務所との契約が7年となっており、デビュー7周年はメンバーが事務所と再契約するかどうかを決める時期となるのだ。その再契約がうまくいかず、解散するグループが多いため、“魔の7年ジンクス”と呼ばれている。

(写真提供=SMエンターテインメント)

2年ぶりの完全体カムバック、そしてデビュー7周年という点は、今回の活動に乗り出すRed Velvetに負担として作用する可能性もある。不在が長かったため、カムバックに対する期待だけでなく、結果への不安や心配が付きまとうからだ。

それでも長い間休みなしに走ってきたRed Velvetは、メンバー間の不仲もなく、いつも新しい完成度の高い音楽を見せてきた。デビュー7年目にメンバー全員が集まったことについても、懸念より期待が上回っている。

とあるK-POP関係者は、「Red Velvetの2年ぶりのカムバックは、K-POP界でも大きな話題だ。グループとして不在だった期間をメンバー個人の活動に不足なく満たし、波及力も相当であるため、Red Velvetが『Queendom』で相変わらずの存在感を発揮することが期待される」と展望した。

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