所属事務所からは離れるがグループ活動には参加?K-POPアイドル、“再契約の新トレンド”とは

2021年06月22日 話題

K-POPアイドルの再契約に関するトレンドが少しずつ変わってきている。

アイドルにとって再契約は、グループの存続を決める重要な岐路だ。過去には再契約に失敗したグループがそのまま解散となってしまうことも多かったが、今では様々な方法でグループ活動を続けるケースも見られる。

【写真】再契約失敗で解散した歴代K-POPガールズグループ

最近では、所属事務所を離れたものの、グループ活動には参加する方法で“完全体”を維持する例が増えている。

Apinkのソン・ナウンは自分がデビューしたPalyMエンターテインメントを離れてYGエンターテインメントと再契約しており、MAMAMOOのフィインもRBWとの専属契約終了のニュースを伝えた。ただ彼女たちは、今後もApinkとMAMAMOOの活動に参加し、グループ活動を続ける戦略を選択した。

なぜ新しい再契約のトレンドが生まれた?

ソン・ナウン(左)とフィイン

以前まではソロ活動のために果敢に再契約せず、グループを脱退するケースが多かったものの、現在はその様相が少し変わった。

所属事務所だけでなく、アーティストにとってもグループ活動をしながらソロ活動をすることが、自分のイメージや人気はもちろん、収益面でも利点であることを十分に知っている。だから元の所属事務所もソロ活動を積極的に支援しながら、以前よりも再契約の過程がスムーズに行われたグループも多い。

そして前出の2人のように、他の芸能事務所に移籍しながらも、既存の所属事務所でグループ活動をする例も増えている。事実上の“ダブル契約”だ。

そもそもアイドルの再契約は、所属事務所の立場では、再契約が決裂すると、単純にメンバーの1人が離脱するという意味ではなく、それによってグループの“完全体”が成り立たなくなるため、グループの存続に焦点を当てて泣く泣く交渉に乗り出すしかない。

(画像提供=PalyMエンターテインメント)Apink

実際に最近はアーティスト側が主導権を握って交渉に乗り出しており、ともすれば契約内容の通りにいかず、メンバー1人にグループ全体が振り回される可能性もあるため、新規アルバム制作や単独コンサート出演など、具体的な活動計画を明らかにするケースも登場した。

一方で、一部の芸能事務所では、そのようなアーティスト側の要求に対して、メンバー全員と再契約しないという断固たる選択を示すこともある。

とあるK-POP界関係者は、「過去には、いわゆる“ダブル契約”を認めず、好まれなかったが、今ではそれを防ぐことも難しい。グループが割れることを防ぐ必要があるし、そうしてこそ多様な活動を通じて収益を上げられるというのが現実だ。両者が共通で必要とするものがあり、そのためにそれぞれがあきらめるべきものがある」と話した。

続けて「ただ、その過程が順調でない場合、お互いに傷を残すことになり、その点は相互に注意をしなければならない。また、現実には他の事務所の所属となるため、スケジュールなどを調整しながらコストを計算する部分が問題になったりもする」と説明した。

(写真提供=RBW)MAMAMOO

少しずつ増えている新しい契約のトレンドが維持されるためには、メンバー間に十分なコンセンサスが形成される必要があるし、既存の所属事務所とも十分なコミュニケーションが行われなければならない。

そして何よりも、既存の所属事務所を離れたメンバーがソロとしても成功してこそ、自分の選択の正しさを証明することができる。そうでなければ、むしろメンバーとファンから、1人だけ取り残されることになるかもしれない。

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