母国である韓国に20年以上“入国禁止”となっている歌手ユ・スンジュンが、再び議論となっている。
ユ・スンジュンは8月17日、4年ぶりにYouTubeチャンネルを再開して復帰を宣言したが、歓迎よりも先に議論が燃え上がった。
彼は家族との日常、運動や散歩、子どもたちとの時間を公開し、交流の意思を示したものの、同時に投げかけた一言、二言が世論を揺さぶった。
ユ・スンジュンは「お前がなぜ判断するんだ。お前らは約束をすべて守って生きているのか」と語り、兵役逃れ論争以降、長らく続いてきた社会的視線に不満をあらわにした。
笑いを交えた口調ではあったが、20年以上続いてきた過去の論争と重なり、「依然として軽率だ」という指摘を呼んだ。
その後、「まだ諦められない夢と情熱がある。人生はあまりにも短い」と復帰の理由を説明したが、共感を得るよりも不快感を呼んだという評価が少なくない。
ユ・スンジュンのYouTube復帰は、単なる個人的な選択を超え、またひとつの社会的事件へと飛び火した。一部のファンは復帰を歓迎したが、多数は依然として「公人としての責任を果たさなかった人物に、はたして復帰の舞台が必要なのか」と疑問を投げかけている。
ユ・スンジュンは1997年にデビューし、『Gaui』『Me Me Me』『Passion』『Vision』『I Will Be Back』などのヒット曲を残した。しかし2002年の入隊を目前にアメリカ市民権を取得し、兵役逃れの論争を巻き起こした。
韓国法務部の入国禁止決定は今も続いている。その間、彼は在外同胞ビザの発給を求め3度の訴訟を起こしすべて勝訴したが、それでもなお韓国の地を踏めない状態だ。最近も3度目の行政訴訟の弁論が進行中だ。
特に最近は、一部の支持者が光復節(8月15日)の特別赦免を要請したが、ユ・スンジュンは「私は赦免を望んだことはない。名誉回復のために入国を望むだけだ」と線を引いた。
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