元アナウンサーでタレントのユ・ヨンジェが、元妻で女優のソヌ・ウンスクの実姉に強制わいせつを働いたとして実刑判決を受けた事件で、控訴審の判決が延期された。
水原(スウォン)高等法院・第2-3刑事部は、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法違反(親族関係による強制わいせつ)の罪に問われ、一審で実刑判決を受けて拘束されたユ・ヨンジェの控訴審判決を、当初予定されていた6月11日から7月23日へと延期した。
控訴審の弁論はすでに4月16日に終結しており、当初は6月11日に判決が言い渡される予定だった。しかし、ユ・ヨンジェ側が6月9日に判決期日の変更を申請し、裁判所がこれを認めた形だ。
ユ・ヨンジェは2023年から計5回にわたり、元義姉の身体に触れるなどの強制わいせつ行為を行ったとされている。警察や検察の取り調べ、さらには一審の裁判でも容疑を一貫して否認していたが、今年1月に懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡された。
また、法廷での拘束とともに、40時間の性暴力治療プログラム受講、5年間の児童・青少年・障がい者関連施設への就業制限も命じた。
ユ・ヨンジェは判決を不服として、一審の翌日に控訴。検察側も同様に控訴していた。ただし、ユ・ヨンジェ側は「量刑が不当である」として控訴したとし、控訴審では容疑を認めている。
また、ユ・ヨンジェ自身も最終陳述で「自分の過去を深く反省している。自分なりの親しみや性的な価値観に対する認識が浅かった。自分の行為が間違っていたことを認める。被害者に苦痛を与えたことを心から謝罪し、頭を下げてお詫びしたい」と語った。
一方の検察は、一審と同様に懲役5年を求刑している。
なお、ユ・ヨンジェとソヌ・ウンスクは2022年に結婚したが、1年半後の2023年4月に離婚。ソヌ・ウンスクは、ユ・ヨンジェの強制わいせつ事件、事実婚疑惑などを理由に、結婚自体を無効とする訴訟も起こしている。
前へ
次へ