日本ドラマ『のだめカンタービレ』など数々のヒット作に出演してきた俳優の竹中直人が、韓国ドラマ『復讐代行人~模範タクシー~』シーズン3に出演することが決まった。
4月7日、韓国メディアは竹中直人が『模範タクシー』シーズン3にキャスティングされたと伝えた。
『模範タクシー』は、タクシー会社ムジゲのタクシー運転手キム・ドギ(演者イ・ジェフン)が、無念の被害者に代わって復讐する物語だ。シーズン1・2がヒットし、シーズン3の制作が決定した。竹中直人が出演するシーズン3は、日本での海外ロケも予定されており、さらなるスケールアップに注目が集まっている。
竹中直人が韓国ドラマに出演するのは、2010年のドラマ『逃亡者 PLAN B』以降15年ぶり。日本でも注目される人気シリーズとのタッグに、期待が高まっている。
近年、日本の俳優が韓国ドラマに出演する機会が増えている。
2024年には、Amazon Prime Videoで配信された韓国ドラマ『愛のあとにくるもの』に坂口健太郎と中村アンが出演。坂口健太郎はイ・セヨンとともに主演を務め、リアルな“日韓カップル”の姿を描き、話題になった。
坂口健太郎は同年12月27日にタイ・バンコクで開催された韓国一の授賞式「2024 Asia Artist Awards (AAA)」にも参加している。
2017年に韓国の芸能事務所BHエンターテインメントと専属契約を結んだ唐田えりかも、韓国で活発な活動をしてきた女優の一人だ。
清楚な美貌と169cmという高身長が韓国で受け、2019年にはドラマ『アスダル年代記』にカリカ役で出演。放送直後には、リアルタイム検索ランキングで1位となるほど、話題となった。
しかし2020年1月、映画『寝ても覚めても』(2018)で共演した東出昌大との不倫が発覚。日本だけでなく、韓国でも批判される事態となった。それでも活動自粛を経て、2023年には『アスダル年代記』シーズン2で復帰し、磨きのかかった演技力で再び注目を集めている。
“逆輸入スター”として名を馳せた俳優もいる。
ドラマ『冬のソナタ』や第一次K-POPブームを巻き起こした平成と呼ばれる時代に、韓国で活躍した者もいる。大谷亮平はその代表的存在だろう。
2003年に韓国「ダンキンドーナツ」のCM出演をきっかけに韓国へ進出。まったく韓国語が話せない状態から努力を重ね、『ボクヒ姉さん』『朝鮮ガンマン』など多数のドラマ・映画・CMに出演し、2014年には「韓国ドラマアワード2014」でグローバル俳優賞を受賞した。
その後は日本でも活動を始め、“逆輸入俳優”として人気を博した。
また、2005年に「ビクター・甲子園ポスター」キャンペーンのイメージキャラクターに抜擢された藤井美菜も、2012年から本格的に韓国活動を開始。ドラマ『ドラマの帝王』や『じゃがいも星』で一気に人気を集め、芸能人同士の“仮想結婚”を描くバラエティ番組『私たち結婚しました』ではFTISLANDのイ・ホンギと共に“仮想夫婦”を演じた。
彼らに続き、イケメン俳優として知られる福士蒼汰も今年、Netflixで配信予定の韓国ドラマ『この恋、通訳できますか?』に出演し、韓国ドラマデビューを果たす予定だ。
韓国エンタメ界で活躍する日本人俳優たちの存在は、今や“特別”ではなくなりつつある。世代やジャンルを超えて広がる日韓俳優の共演は、今後ますます多くの感動と話題を生み出していくに違いない。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
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