俳優のチャン・ドンゴンが自身のプライベートに関連する騒動について、初めて心境を明かした。
【写真】チャン・ドンゴン、奥さまと“結婚記念日”のツーショット
ソウル鍾路(ジョンロ)のカフェでは9月26日、映画『普通の家族』(原題)の主演俳優チャン・ドンゴンのインタビューが行われた。
『普通の家族』(ホ・ジノ監督)は、それぞれの信念を持って生きてきた4人が、子供たちの犯罪現場が映ったCCTVを見てすべてが崩れ去る様子を描いたウェルメイドサスペンス作品だ。
オランダの作家ヘルマン・コッホの小説『冷たい晩餐』を原作にしており、すでにオランダ、イタリア、アメリカなどで映画化されている。ホ・ジノ監督はこれまで『世宗大王 星を追う者たち』『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』『春の日は過ぎゆく』『八月のクリスマス』などを手掛けている。
チャン・ドンゴンは劇中、道徳的で正義感あふれる人物「ジェギュ」を演じる。ジェギュは原理原則を重んじ、名誉に関わることであれば厳しい仕事でもいとわない、道徳的で優しい小児科医だ。
人を救うことを職業にし、それに関連する確固たる価値観を持っているが、ある日、自分の子供が関与する衝撃的な犯罪現場が映されたCCTVを目の当たりにする。自らが正しいと信じる信念と激しくぶつかる事件に直面する人物といえる。
チャン・ドンゴンにとっては2018年の映画『王宮の夜鬼』以来、6年ぶりのスクリーン復帰だ。
2020年、親友で俳優のチュ・ジンモとのプライベートな会話の一部がハッキングによって流出し、私生活の問題が浮上した。その会話には女性を品定めするような内容が含まれていた。端正なビジュアルで紳士的なイメージの強かったチャン・ドンゴンだっただけに、低俗な言葉遣いや歪んだ道徳性の“裏の顔”は、大衆に大きな衝撃を与えることになった。
議論が大きくなってもチャン・ドンゴンは沈黙し続け、芸能活動を中断した。
この日、チャン・ドンゴンはインタビューが始まるとすぐに「正直なところ、この場に立つことにとても緊張している」と述べ、「映画を好意的に見ていただき感謝しているが、映画に関して多くの質問があるだろうし、私の個人的なことについても気になることが多いと思う」と語り始めた。
チャン・ドンゴンは、作品よりも自分の個人的な問題に注目が集まることを懸念し、理解を求めるコメントを述べた。
続けて「一般的な話かもしれないが、これは私一人の映画ではなく、みんなで作った映画であり、今の雰囲気も良いので、映画に悪影響が及ばないように非常に慎重になっている。ご理解いただけると幸いだ」と丁寧に語った。
「初めてシナリオを受け取ったとき、どう感じたか」という質問に対して、チャン・ドンゴンは「ギョング兄さん(ソル・ギョング)が先にキャスティングされていた。これまで自分がやってきたものとは異なり、本当に現実にいそうなキャラクターだった。『こんな役はやったことがないな』と思った。そしてジェギュという人物がどんな人かすぐにわかる気がした。このキャラクターに自分を投影できると感じた」と答えた。
またチャン・ドンゴンは「私も子供を育てているので、気持ちが理解できた。映画のキャラクターを説明するとき、兄のジェワンは冷徹で、弟のジェギュは優しいという先入観があった。それを少しひねって、人間的な一面を見せることができると思った。単に外面的な優しさではなく、すべてを引き出してお見せできると感じた。そしてホ・ジノ監督とは以前の作品でも一緒に仕事をした経験があり、良い作品になると思った」と語った。
映画『普通の家族』は、10月16日に韓国で公開される。
◇チャン・ドンゴン プロフィール
1972年3月7日生まれ。1992年のMBC第21期公開採用に合格して芸能界デビュー。以降、ドラマ『ファイナル・ジャンプ』『イヴのすべて』『紳士の品格』、映画『友へ チング』『ブラザーフッド』など数々のヒット作に出演。日本でもテレビCMに出演するなど、「韓流四天王」の一人に数えられるほど人気を博した。2010年5月に女優コ・ソヨンと結婚。2010年に息子を、2014年に娘を抱いた。
■裏では親友と女性を“品定め”…チャン・ドンゴン、6年ぶりのスクリーン復帰は成功するか
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