沢尻エリカの“4年ぶり復帰”に韓国メディアが反応した2つの理由「引退と言っていたのに」

2023年11月02日 話題

麻薬事件で表舞台から姿を消していた沢尻エリカが4年ぶりに復帰する。このニュースに韓国メディアも大きく反応している。

【写真】沢尻の麻薬所持に韓国も敏感に反応…「出演禁止リスト」とは?

11月2日、沢尻が2024年2月に上演される舞台『欲望という名の電車』で主演を務めることが発表された。

沢尻は2019年11月、合成麻薬MDMAとエクスタシーを所持した容疑で警視庁に緊急逮捕され、活動を休止。捜査関係者によると当時、警察は東京・目黒区の沢尻宅を家宅捜索し、ビニール袋に入ったMDMAを発見して押収したという。

その後、警察の捜査で10年以上も大麻、LSD、コカインなどの違法薬物を使用していたと自白し、波紋を呼んだ。これにより2020年2月に懲役1年6カ月、執行猶予3年を宣告され、今年2月に執行猶予期間が終了している。沢尻は公判で麻薬事件を起こしたことに対して謝罪し、「女優への復帰は考えない」と発言していた。

韓国メディアも注目の2つの理由

沢尻の復帰に複数の韓国メディアも反応。ポータルサイトNAVERには、「“麻薬波紋”沢尻エリカ、4年ぶりに演劇で本業復帰」(『エックスポーツニュース』)、「“麻薬”沢尻エリカ、引退と言っていたのに4年ぶりに復帰…批判ing」(『TV REPORT』)、「麻薬問題、日本トップ俳優・沢尻エリカ、引退宣言→4年ぶり復帰」(『OSEN』)といった見出しが並んでいる。

韓国メディアが素早く取り上げた理由は2つある。1つは単純に韓国でも有名だからだ。

彼女の出世作となった映画『パッチギ!』は2006年に韓国でも公開されており、そのプロモーションの一環として訪韓。2006年には主演ドラマ『1リットルの涙』が韓国のドラマ専門ケーブルテレビチャンネルMBCドラマネットで放映され、2013年にも映画『ヘルタースケルター』のプロモーションで蜷川実花監督と韓国に足を運んでいた。

沢尻エリカ、蜷川実花
(写真提供=OSEN)2013年4月、『ヘルタースケルター』韓国マスコミ向け試写会に出席した沢尻エリカ(右)と蜷川実花監督

このような活動により、韓国でも名の知られるようになった沢尻。ただ、有名になったがゆえに、事件当時には「日本の美女スター、沢尻エリカ、麻薬所持の容疑で逮捕」(『韓国日報』)、「沢尻エリカ、エクスタシー、LSD、コカインもやっていた」(『イーデイリー』)、「沢尻エリカ、麻薬所持で逮捕→大河ドラマは代役で再撮影」(『Newsen』)などとセンセーショナルに報じられてしまったのだが。

そして2つ目の理由としては、現在の韓国芸能界の状況が挙げられる。

韓国メディア『マイデイリー』が「日本も麻薬でにぎわう…“復帰しない”と言っていたトップ女優、執行猶予が終わるとこっそりカムバック」という見出しを打っていることが、その証拠だ。

沢尻エリカ
(写真提供=OSEN)2013年4月、『ヘルタースケルター』韓国マスコミ向け試写会に出席した沢尻エリカ

韓国芸能界では今年、大物芸能人が立て続けに薬物に関する各種疑惑で物議を醸している。今年2月の俳優ユ・アインから始まり、最近では『パラサイト 半地下の家族』などで知られる俳優イ・ソンギュン、そして日本でのK-POP人気を牽引したBIGBANGのG-DRAGONだ。

過去にも韓国では芸能人の薬物事件が度々起こってきたが、これほどの大物たちが立て続けに発覚することは稀だろう。そのため、薬物関連のニュースには相当過敏になっているもの見られる。

いずれにせよ、逆風も多いなかで“引退”を撤回して復帰するだけに、沢尻が二度と同じ過ちを犯さないよう願うばかりだ。

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