韓国のウェブバラエティ『刑事たちのおしゃべり』シーズン2が、夏の特別企画「刑事が語る怪談」をスタートさせた。
8月1日夜にユーチューブで公開される同回には、元ベテラン刑事のカン・ユンソク氏が出演し、前回に続いて歌手兼女優のチョン・ヒョソンもゲストとして登場。同番組は、人気ドキュメンタリー『勇敢な刑事たち』の世界観を拡張したスピンオフ企画として注目されている。
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今回、カン刑事は「重大事件を捜査していると、説明できない現象に遭遇することがある。特に殺人事件では、被害者の無念が何らかの形で私につきまとってくるような感覚になるときがある」と語る。
この発言にゲストの心理学教授クォン・イルヨン氏も「そう言われると本当に信じてしまいそうだ」と驚いた様子を見せつつ、自らもかつて経験したミステリアスな出来事を明かした。MCのイ・イギョンも、夢を通じて不思議な“勘”を働かせたというエピソードを披露し、クォン教授は「私の夢は見ないでくれ」と冗談交じりに語って笑いを誘った。
イ・イギョンが紹介したのは、「3回聴けば死ぬ」「すでに300人以上がこの曲を聴いて亡くなった」といった噂とともに語り継がれている故ファン・ビョンギ作曲の『迷宮』という楽曲。
1975年に発表されて以来、謎めいた低音や不気味な笑い声、意味不明の歌詞が人々の神経を刺激し、“禁忌の曲”として半世紀近く語り継がれてきた。この曲はどのようにして「恐怖の象徴」となったのか。天才が生み出した作品の“真の姿”に注目が集まる。
続いてカン刑事が語ったのは、自らが実際に担当した「お経テープ事件」。漢江(ハンガン)の河川敷で起きた謎の火災現場から焼死体が発見された事件で、現場に遅れて到着したカン刑事は、周囲を捜索中に“骨”を発見。その骨をトランクに載せて移動しようとした際、突然車のエンジンがかからなくなった。そこで車内にあった「お経のカセットテープ」を再生すると、なぜか、すぐにエンジンがかかったという。
のちの捜査で、この遺骨は失踪届が出ていた20代女性のものであることが判明。事件の核心は、彼女の失踪からさらに6カ月前に消息を絶ったもう一人の女性、そして2人と関係していたある男性へと向かっていく。はたして“亡霊”がカン刑事に伝えたかったこととは何だったのか。被害者の無念を晴らすため、執念で真相に迫った刑事の姿に、誰もが息をのんだという。
科学では説明できない現象と、それを突き止めようとする人間の意志が交差する“刑事怪談”。『刑事たちのおしゃべり』は、毎週金曜日19時、ユーチューブで配信されている。
(記事提供=OSEN)
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