京都からレンタル中の谷内田哲平、韓国2部で初出場初ゴール!監督も驚かせた“完璧なデビュー戦”

京都サンガF.C.から韓国Kリーグ2(2部)のFC安養(アニャン)にレンタル中の日本人MF谷内田哲平(やちだ・てっぺい/22)が、デビュー戦で初ゴールを決めた。

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谷内田は7月8日、ホームの安養総合運動場で行われた天安(チョナン)シティFCとのKリーグ2第21節で後半37分から途中出場し、新天地デビューを飾った。

左サイドのアタッカーで起用された谷内田は後半アディショナルタイム、ペナルティエリア手前で味方との連係でエリア内に侵入すると、華麗なテクニックで相手DF2人を交わし、最後は左足シュートでゴールネットを揺らした。

なお、安養は天安に3-0で大勝。これで19試合消化で12勝4分3敗の勝ち点40を記録し、13チーム中単独首位をキープした。2位の全南(チョンナム)ドラゴンズとは勝ち点5差としている。

谷内田哲平
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)得点後、仲間から祝福される谷内田哲平(左から2番目)

「安養を昇格させるために来た」

今夏の移籍市場で京都から期限付き移籍で安養に加入した谷内田は、デビュー戦から存在感を発揮した。

そんな彼には、安養率いるユ・ビョンフン監督も「少し驚いた。あれぐらいはできる選手だとわかっていて、連係面やボール保持で助けになる選手だと思っていたが、ペナルティエリア周辺で柔軟なプレーを見せた。そこで得点も決めたので、新しいオプションが生まれたと感じた。(谷内田には)韓国で成功したいという意志がある」と満足感を示した。

試合後、ミックスゾーンで取材に応じた谷内田は、「交代で早く入ると思っていましたが、投入時は15分程度しか残っていませんでした。それでも、残り10分の状況でとにかく結果を残したいと思っていました」とし、「韓国に来て2週間ほど経ちました。コンディションが上手く上がらないので、監督も自分を起用するかどうか悩んだと聞いています。ただ、自信はありましたし、結果を得ることができて嬉しいです」と伝えた。

谷内田哲平
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)試合後、サポーターの前でセレモニーを披露する谷内田哲平

安養は現在、まだ日本語の通訳がいない。そのため、在日コリアンで過去に徳島ヴォルティス、V・ファーレン長崎、カマタマーレ讃岐、東京ヴェルディ、FC琉球、いわてグルージャ盛岡にも在籍したチームメイトの李栄直(リ・ヨンジ/33)が、代わりに谷内田の世話をしている。

同日の取材対応では代理人が担当した。「ヨンジさんが一から十まですべて面倒を見てくれて本当にありがたいです。また、チームメイトたちも(自分が)早く適応できるよう、オープンマインドで助けてくれるのでとても嬉しいです」と、谷内田は仲間への感謝も語る。

谷内田の主なポジションは中盤だが、安養ではウィングで出場する可能性が高い。ユ・ビョンフン監督は谷内田と話し、“インサイドウィング”して起用する意思を示している。

「狭いスペースでワンタッチパスをしたり、ターンやドリブルをするのが自分の長所ですし、その部分を活かしてプレーしました」

そんな谷内田の目標は明確であり、今夏に韓国挑戦を決断した理由も同じだ。谷内田は「自分が夏に(韓国に)来た理由は、安養を昇格させるためです」と、力を込めて伝えていた。

谷内田哲平
試合後、取材に応じる谷内田哲平

なお、安養は次戦、来る7月14日にホームで釜山(プサン)アイパークと対戦する。釜山には、元横浜F・マリノス、アルビレックス新潟、モンテディオ山形、東京VのMF佐藤優平(33)が、今夏に全南(チョンナム)ドラゴンズから完全移籍加入している。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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