現役時代にJリーグの京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)でもプレーした元サッカー韓国代表パク・チソンが、来年4月に行われる韓国保守系与党「国民の力」の総選挙の出馬候補に挙がったことについて、呆れた反応を見せた。
パク・チソンは12月14日、水原(スウォン)ワールドカップ競技場で行われた「第12回JSファウンデーション才能学生後援金伝達式」直後のインタビューで、最近報道された総選挙への出馬説を公式に否定した。
なお、パク・チソンは2011年に自身が設立した慈善団体「JSファウンデーション」の理事長を務めている。
これに先立ち、韓国では今月11日にとあるメディアが「国民の力」が来年4月の総選挙を控え、パク・チソンと女子重量挙げの五輪金メダリストであるチャン・ミランを迎え入れる方案を検討中だと報じた。
パク・チソンは京畿道(キョンギド)水原市の山南(サンナム)小学校でサッカーを始めた後、水原工業高校を経てサッカー代表選手へと成長した、水原が生んだ代表的なスポーツスターだ。
インタビューで総選挙出馬に関する質問が出ると、パク・チソンは「(政治への)意向はまったくないし、現在の居住地も韓国ではない。韓国に仕事で来た状況でそのような話が出たことに私も驚いた」とし、「ただ、そのようなことはおそらく起こらないと個人的に思う」と答えた。
京都、PSVアイントホーフェンを経て、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドで長年活躍したパク・チソンは現在、妻と2人の子どもと家族で英ロンドンに居住している。
ただ、パク・チソンがKリーグ1(1部)の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースでテクニカルディレクターを務めている関係で、仕事のため韓国に一人で行き来する程度だ。
パク・チソンは今後も政界への意思がないのかを問われると、「政治家になるという想像はしたこともないし、想像する必要も全く感じていないので、そのような提案は今後しないでもらいたい」と一蹴した。
パク・チソン出馬説の報道が出た当時も、ネット上の世論は冷ややかだった。
ネットユーザーたちは「人がいないからって、顔が知られたスポーツスターを利用して操り人形にしようだなんて…」「パク・チソンがなぜ政治をするんだ。目を覚ましなさい」「国民の力が焦っている」といった反応を示していた。
なお、パク・チソンとともに候補に挙げられたチャン・ミランも同様に否定した。チャン・ミランは今年6月に文化体育観光部の第2次官に任命され、公職についている。
チャン・ミランは総選挙出馬説と関連し、「就任して5カ月しか経っておらず、今も手一杯だ。今任されたことを頑張りたい」と否定していた。
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