日本を破った野球韓国代表が“答え”を見出した。
中国に勝てば決勝に進める。シンプルなことだ。ただ勝てば良い。韓国が本当に重要な一戦を戦う。
韓国は10月5日に行われた杭州アジア大会のスーパーラウンド第1戦で、社会人で構成された野球日本代表「侍ジャパン」に2-0で勝利した。
先発投手のパク・セウン(27、ロッテ・ジャイアンツ)が6回9奪三振無失点の好投を見せ、リリーフ陣もチェ・ジミン(20、KIAタイガース)が1回無失点、パク・ヨンヒョン(19、KTウィズ)が2回無失点と続いた。
打線ではノ・シファン(22、ハンファ・イーグルス)が一人で2打点をマークし、韓国に勝利をもたらした。
同日には台湾と中国の試合も行われ、台湾が4-1で勝利した。
韓国、日本、台湾、中国がスーパーラウンドで1試合ずつ行った。韓国が1勝1敗、台湾が2勝となり、中国が1勝1敗、日本が2敗となった。
そして本日(10月6日)、韓国は中国と対戦し、台湾と日本が対戦する。この試合の結果によって、決勝の対戦カードが決まる。
韓国は答えが出た。中国に勝てば決勝進出だ。
韓国と中国はともに1勝1敗であり、韓国が勝利すれば2勝1敗となり、中国より優位に立つ。そうすれば、全体2位で決勝に進むことになる。
もっとも、1位での決勝進出とはならない。仮に台湾が日本に敗れ2勝1敗となったとしても、すでに韓国は台湾に1敗しているため、韓国が2位となる。
中国は侮れない相手だ。アジア大会史上初めて日本を破った。セカンドステージで1-0で勝利したのだ。
スーパーラウンドの初戦では台湾相手に1-4で敗れたとはいえ、台湾の戦力を考慮すれば、中国が善戦したと見なければならない。
だからこそ、簡単に勝てる相手ではない。韓国もそのことは知っている。
リュ・ジュンイル監督も「中国は確実に発展している。だが、必ず勝たなければならない。どのような変数が発生するかもわからないが、必ず勝つ」と伝えた。
日本戦で活躍したノ・シファンは、「中国が野球強国の日本に勝つのを見て驚いた。日本の投手能力が優れているため、中国が勝つとはまったく予想していなかった。中国が日本に勝ったように、野球はどうなるか分からない。中国戦も決勝という気持ちで臨む」と強調した。
パク・セウンもまた、「今年のWBCでの選手たちとは違っていた。違いがあるようだった。それでも、我々がなんとか勝ちたい。あと2勝だ。すべて勝って帰る」と覚悟を固めた。
韓国はいつも“場合の数”に足を引っ張られ、計算に追われてきた。ただ、少なくとも今回は違う。答えはもうすでに出ている。
勝てばよい。中国に勝てば決勝に進出できる。ただ一つ、成し遂げれば良いだけだ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
前へ
次へ