日本プロ野球の伝統の強豪、読売ジャイアンツを率いた原辰徳監督が指揮官の座を降りる。
次期監督として、かつて現役時代に巨人で活躍したイ・スンヨプ(現・斗山ベアーズ監督)と親しい間柄の阿部慎之助・一軍ヘッド兼バッテリーコーチが就任する。
『スポーツ報知』などの日本メディアは10月4日、「原監督が辞任し、阿部コーチが監督を務める」と報じた。
通算17年間続いた“原時代”に終止符が打たれる。
原監督は2002~2003年、2006~2015年、そして2018年から現在まで17年間、3度に渡って巨人を率い、セ・リーグ優勝9回、日本シリーズ優勝1回を達成してきた。
優勝を明言した原監督の下、野心的に今シーズンをスタートさせた巨人だったが、期待には遠く及ばず。2年連続4位でクライマックスシリーズ(CS)進出に失敗した。
同一監督体制で初めて2年連続4位以下に落ちる屈辱を味わい、原監督も3度目の契約期間3年を満たせぬまま辞任することになった。
阿部氏はかつて巨人の主力捕手として活躍したレジェンドだ。
イ・スンヨプが巨人の4番打者として活躍した当時はお互いに深い友情を分かち合った。
引退後、2020年に巨人の二軍監督として指導者生活を始めた阿部氏は、2022年から作戦兼ディフェンスチーフコーチとして一軍に上がり、原監督を補佐した。
今季はヘッドコーチとバッテリーコーチを兼任していたなか、原監督に次ぐ次期司令塔として注目されていた。
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