杭州アジア大会に出場する野球韓国代表が、開幕を控えて“緊急事態”に陥っている。
韓国野球委員会（KBO）は9月22日、杭州アジア大会の野球韓国代表に選ばれていたKIAタイガース所属の投手イ・ウィリ（21）の離脱を発表した。
KBOは「韓国野球ソフトボール協会（KBSA）競技力向上委員会とKBO戦力強化委員会は同日、杭州アジア大会の野球韓国代表の選手を交代することにした。該当選手はKIAタイガースの投手イ・ウィリだ。選手は現在、指の負傷から回復中だが、大会期間中に最高のパフォーマンスを発揮することは難しいと判断した」と伝えている。
今年3月のWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）にも出場していたイ・ウィリだが、アジア大会は最後のテストをパスできずにメンバーを外れる結果となった。
イ・ウィリは前日の22日に行われたハンファ・イーグルス戦で12日ぶりにマウンドに上がった。
杭州アジア大会の野球韓国代表を率いるリュ・ジュンイル監督、さらにはチョ・ゲヒョン戦力強化委員長が直接視察するなかでの登板だったが、結果は1.1回を投げて5失点（自責点4）と崩壊。被安打2本より、2つの四球と1つの死球が致命的だった。
試合中継では、イ・ウィリの苦戦ぶりにリュ・ジュンイル監督が頭を下げる姿も映し出された。リュ・ジュンイル監督とチョ・ゲヒョン委員長は、イ・ウィリが降板するとすぐに席を立っていた。
イ・ウィリ離脱に伴う代替選手はまだ決まっていない。KBSA競技力向上委員会とKBO戦力強化委員会、リュ・ジュンイル監督及び代表コーチ陣による協議を経て、代替選手を決定する予定だ。
野球韓国代表は前日の21日にも、イ・ジョンフ（25、キウム・ヒーローズ）とク・チャンモ（26、NCダイノス）の離脱及び、代替選手としてキム・ソンユン（24、サムスン・ライオンズ）とキム・ヨンギュ（23、NCダイノス）の追加招集を発表していた。
離脱した2人もWBCメンバーだったが、イ・ジョンフは今年7月の左足首手術ですでに今季絶望。ク・チャンモは6月に左尺骨の疲労骨折で離脱し9月に復帰するも、コンディションが万全でないことから入れ替えが決定した。
杭州アジア大会の野球韓国代表は、9月23日に高尺（コチョク）スカイドームで練習をスタートした後、28日に杭州へと出国する。10月1日の大会初戦では香港と対戦する。
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