クラブの歴史に刻む新たな“第一歩”だ。仁川(インチョン)ユナイテッドがアジアの初陣で日本の王者と激突する。
仁川は本日(9月19日)、日本の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で横浜F・マリノスとのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループG第1節を戦う。
去る8月22日のACLプレーオフでハイフォンFC(ベトナム)に3-1で勝利し、クラブ史上初の本大会出場に成功した仁川は、いよいよアジアの舞台に挑戦状を叩きつける。
ACLを控えたチームの雰囲気は良い。
仁川はACL前最後にホームで行われた16日のKリーグ1(1部)第30節で、済州(チェジュ)ユナイテッド相手に後半アディショナルタイムの勝ち越しゴールで2-1の劇的勝利を収めた。
代表ウィーク前の今月2日、浦項(ポハン)スティラーズに0-2で敗れた雰囲気を反転させる勝利だった。何より、主力選手の体力をある程度温存することもできた。
ヴィッセル神戸から今夏復帰したモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャ(31)、ギニアビサウ出身FWジェルソ・フェルナンデス(32)が後半途中から出場。また、ブラジル人FWエルナンデス(24)が負傷から復帰後、約2カ月ぶりとなる先発フル出場を果たし、勝ち越し弾を決める活躍も披露した。怪我明けの選手の試合感覚と、主力選手の体力負担を同時に考慮したわけだ。
仁川ユース出身で今季にドイツのアウクスブルクから復帰した身長191cmのU-23韓国代表FWチョン・ソンフン(22)は、済州戦でベンチ外だった。
負傷などコンディション面で特に問題があったわけではないが、チョ・ソンファン監督は同日の試合に最上のコンディションを備えたメンバーをピッチに送り出した。
チョ監督はチョン・ソンフンのベンチ外について、「負傷やコンディションの問題はない。チームマネジメントの過程で外れたのだ。ACLや今後の試合で彼が果たせる役割は確実にある」と説明した。
仁川は直近のリーグ戦5試合で計9得点を決めている。無得点で敗れた浦項戦を除けば、いずれの試合も複数得点を記録した。
攻撃面が好調であり、カウンターのチャンスからもれなくゴールを生み出す。何より、MFイ・ミョンジュ(33)、MFキム・ドヒョク(31)の2人を中心とした中盤から前線に至るまでの攻撃の過程が非常にスムーズだ。
ACL初戦で相対する横浜FMは、J1リーグで5度優勝経験のある伝統的な強豪だ。昨年は川崎フロンターレとシーズン最終盤まで争った末に優勝を果たし、ACL出場権を獲得した。ACL最高成績は2020年と2022年のベスト16だ。
横浜FMは韓国との縁も多い。何より、仁川で生涯最後に指揮を執り、現在も名誉監督としてクラブの歴史に名を刻むユ・サンチョルさんが、現役時代に活躍したクラブでもある。
そんな横浜FMはDFラインを高く上げ、選手間の距離をきめ細かく保つのが特徴だ。直近のリーグ戦3試合では1分2敗と勝利がないものの、アジアの経験が多いチームであるだけに、仁川としてはベストメンバーを組んで数少ない隙を狙う必要がある。
横浜FMと仁川の一戦は本日19時キックオフ予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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