J2リーグのベガルタ仙台に所属するDFキム・テヒョン(22)が、杭州アジア大会に出場するU-24韓国代表メンバーに代替選出された。
大韓体育会は8月24日11時、鎮川(チンチョン)選手村で行われた「杭州アジア大会D-30メディアデー」の場で、U-24韓国代表メンバーから除外されたDFイ・サンミン(23)の代替選手としてキム・テヒョンを選出したことを明かした。
当初、U-24韓国代表メンバーに含まれていたイ・サンミンは、過去の“飲酒運転”の前歴によって除外された。
イ・サンミンは2020年5月に飲酒運転を摘発され、当時500万ウォン(日本円=約50万円)の罰金刑を受けたことがある。
韓国サッカー協会(KFA)のサッカー国家代表チーム運営規定第17条では、「飲酒運転などと関連した行為で500万ウォン以上の罰金刑が宣告され、その刑が確定してから3年が経っていない者は国家代表にはなれない」と記載されている。
これに基づき、イ・サンミンは本来2023年8月4日まで国家代表に選ばれることができないはずだった。しかし、実際には2021年9月にU-22代表に初招集され、昨年6月のU-23アジアカップや今年6月のU-24中国代表との親善試合にも出場していた。
そして、7月14日の杭州アジア大会メンバー発表時もイ・サンミンは含まれていた。だが、直後に前出した問題が物議を醸し、同月18日にメンバーから除外となっていた。
何より、イ・サンミン除外による代替選手の招集は困難とみられていた。というのも、アジアオリンピック評議会(OCA)は7月15日で杭州アジア大会に関する最終エントリーの提出を締め切ったからだ。
提出期限後に最終エントリーを変更するには、負傷または医学的な理由がなければならないとされていたが、大韓体育会は最終的にOCAの承認を得ることができ、キム・テヒョンを代替選出した。
2000年9月17日生まれのキム・テヒョンは2019年に蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)に入団した後、大田(テジョン)シチズン(現・大田ハナシチズン)やソウルイーランドFCを経て、2022年シーズンからレンタル移籍で仙台でプレーしている。
代表ではU-17、U-20、U-23と各世代で着実に招集され、2020年には当時キム・ハクボム監督が率いたU-23韓国代表の一員でU-23アジア選手権優勝を経験した。直近では、今年6月のU-24中国代表との親善試合2連戦にも出場した。
現在のU-24韓国代表を率いるのは、現役時代セレッソ大阪や柏レイソルにも在籍したファン・ソンホン監督。杭州アジア大会のグループステージでは9月19日にクウェート、21日にタイ、24日にバーレーンの順で対戦する予定だ。
なお、成人男子に兵役義務が設けられている韓国では、アジア大会で金メダルを獲得した場合、「芸術・体育要員」資格を得て兵役特例の恩恵を受けることができる。
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