Kリーグ史上最高の外国人ストライカーが42歳で現役引退。ACLで日本勢苦しめたダムヤノヴィッチ

2023年08月17日 サッカー #ACL #Kリーグ

韓国Kリーグの外国籍選手最多得点記録を保有する元モンテネグロ代表FWデヤン・ダムヤノヴィッチ(42)が、現役引退を宣言した。

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ダムヤノヴィッチは8月16日、自身のインスタグラムで「信じられないけど、この日が来た。25年間プロとしてプレーしてきて、フットボールに“ありがとう”と伝えるときが来た。これからはフィールドの外でフットボールを楽しもうと思う」と綴り、選手生活を終える意向を明らかにした。

そして、「クラブ、コーチ、選手、ファンの皆さん、いつも応援してくれて、忍耐と理解をありがとう。すべてを可能にし、忘れられない思い出を与えてくれたアジア、特に韓国に感謝している」とし、FCソウル時代の写真も併せて掲載した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)FCソウル時代のダムヤノヴィッチ

Kリーグ唯一の3年連続得点王

ダムヤノヴィッチはKリーグの歴史に名を残した伝説的ストライカーだ。

1981年7月生まれのダムヤノヴィッチは、1998年に当時のユーゴスラビアでプロデビュー。その後、国内を渡り歩き2006年にはサウジアラビアのアル・アハリでもプレーした後、2007年の仁川(インチョン)ユナイテッド移籍を通じて韓国に進出した。

Kリーグでの登録名を「デヤン」としたダムヤノヴィッチは、2008年にFCソウルへ移籍し、2011年(24得点)、2012年(31得点)、2013年(19得点)と、Kリーグ史上初で唯一の3年連続得点王を達成。この間、2010~2013年で4年連続年間ベストイレブンに選出され、2012年は年間最優秀選手にも輝いた。

以降、2014~2015年は江蘇舜天(後の江蘇蘇寧、現在は解散)、北京国安(現・北京FC)と中国でプレー。そして、2016年のソウル復帰で再びKリーグに拠点を移し、2018~2019年は水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングス、2020年は大邱(テグ)FCに在籍した。その後、2021~2023年は香港の傑志に所属し、今年5月に退団以降は無所属が続いていた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)水原三星時代のダムヤノヴィッチ

ダムヤノヴィッチのKリーグ通算成績は380試合198得点で、外国籍選手としてKリーグ史上最多得点、最多出場を記録。韓国人選手を含めても、Kリーグ全体の史上最多得点ランキングにおいて、548試合228得点の元韓国代表FWイ・ドングッ(44)に次いで2位としている。

また、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では通算77試合42得点とし、こちらはイ・ドングッ(74試合37得点)を上回り大会最多得点記録を保持している。

ACLではJリーグ勢とも多く対戦経験があり、これまでガンバ大阪、鹿島アントラーズ、浦和レッズ、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸相手にゴールを決めた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)大邱時代のダムヤノヴィッチ

なお、ダムヤノヴィッチの引退発表には韓国人選手を始め多くのKリーガーが反応。MFキ・ソンヨン(34、FCソウル)や元ガンバ大阪のMFチュ・セジョン(32、大田ハナシチズン)といった元チームメイトだけでなく、元アルビレックス新潟のDFキム・ジンス(31、全北現代モータース)など相手として対戦した選手たちもメッセージを伝えていた。

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