日本の優勝で幕を閉じた2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した韓国代表が、大会期間中の「朝まで酒盛り疑惑」で議論となっているなか、とある“目撃談”が再注目されている。
先立って5月30日、とある韓国メディアがYouTubeチャンネル『SAY ENTER』の投稿動画を基に追加取材したところによると、韓国代表の複数の選手がWBC期間、東京・赤坂の高級ルームサロンに出入りしていた事実が確認されたという。
それを受けて5月31日、韓国野球委員会(KBO)は「WBC国家代表選手たちの飲酒疑惑と関連し、同日午前、ホ・グヨン総裁が主宰し、事務総長と関連部署の担当者たちが出席した会議を行った」とし、「その結果、選手たちから経緯書を受け取り、それに伴う事実関係を明確に把握して後続の対処を議論することにした」と明らかにした。
要するに“ファクトチェック”を最優先するという立場だろう。
そんななか、去る3月にオンラインコミュニティに掲載された文章が再注目されている。韓国の野球ファンらは関連オンラインコミュニティにその文章を共有し、「2カ月前にすでに目撃談が出ていた」といった反応を見せている。
その目撃談が作成されたのは、3月11日17時35分。WBCで韓国がオーストラリア(3月9日)と日本(3月10日)に敗れ、チェコとの試合(3月12日)を控えている時点だった。
目撃談の作成者は、「自分は東京在住者だ」とし、「誰とも言えないが、昨日試合に負けた韓国選手たち、女と一緒に歌いに来てたよ」と述べた。
続けて「2次会なのか3次会なのかわからないが、時間は明け方4時頃」とし、「ゲームに負けたのに女をつれて朝まで酒を飲む選手たちを見ると、“野球はただのレジャー”という言葉がぴったりだと思った。まさかオーストラリア戦で負けたとき、こんなふうにお酒を飲んだんだろうかと思った」と主張した。
当時、その文章はほとんど見向きもされなかった。作成者は「写真は告訴されるかと思って撮れなかった」とし、目撃談を事実だと何度も主張した。
そして実際に「朝まで酒盛り疑惑」が浮上すると、その作成者は5月31日、再び文章を投稿した。
彼は「(飲酒した選手が誰なのかなどを尋ねる)メモがたくさん来るが、どうせ知らされるはずだから、自分が前に出て話すつもりもないし、取材に応じる気もない」としながらも、「私が目撃したのは飲み屋だった」と強調した。
選手たちが飲酒していた場所がルームサロン(ホステス付きの個室クラブ)だったという疑惑については、「(東京では)午前4時にルームサロンは営業していない」と否定した。
3月11日の明け方となれば、オーストラリアと日本に敗れて1次リーグ突破が事実上、不可能となった“やけ酒”だったのかもしれない。はたしてこの目撃談は事実なのか、KBOの調査結果を待ちたい。
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