カタールW杯にも出場した現役の韓国代表選手が現在、拘禁状態で中国警察当局の取り調べを受けている。
5月15日、駐中韓国大使館の関係者によると、中国・遼寧省の公安当局が韓国代表MFソン・ジュンホ(31、山東泰山)を拘禁状態で調査しているという。
同関係者は「現在、管轄地域の領事が面会申請をするなど、必要な領事支援を行っている」と伝えた。
ソン・ジュンホは、去る12日から“刑事拘留”状態で遼寧省朝陽市公安局の調査を受けていると状況に詳しい消息筋は伝えた。
“刑事拘留”は、現行犯や被疑者に対して捜査上の必要により、一時的に拘禁状態で実施する強制捜査だ。
逃走や証拠隠滅の恐れがある場合、居住地で犯罪の証拠が発見された場合などが中国刑事訴訟法上の刑事拘留要件として摘示されており、刑事拘留公安機関で最大37日まで身柄を確保したまま調査できる。
ソン・ジュンホは現在、滞在地域の山東省から移送され、取り調べを受けている。捜査の主体が遼寧省の公安当局であるためだ。
国内のとあるサッカー関係者は、「具体的な事案で拘禁され、取り調べを受けている状態だ。最初は参考人調査程度だったが、拘禁期間が長期化したということは具体的な状況を物語っているようだ。憂慮されるのは事実だ」と本紙『スポーツソウル』に伝えた。
中国メディアは、ソン・ジュンホをはじめとする山東泰山の選手が、チームを率いるハオ・ウェイ監督の八百長など不正疑惑と関連した調査を受けている可能性が高いと報道した。
ただ、ソン・ジュンホのエージェントによると、ソン・ジュンホは八百長ではなく贈収賄の容疑で調査を受けていると明かした。
ソン・ジュンホはFWソン・フンミン(30、トッテナム)やFWファン・ウィジョ(30、FCソウル)らと同じ1992年生まれの韓国代表。昨年のカタールW杯では3試合に出場したほか、ユルゲン・クリンスマン新監督体制で行われた今年3月の国際Aマッチでも招集されていた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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