ソン・フンミン(30、トッテナム)に人種差別的な行動がとられたことについて、トッテナムが強硬対応に乗り出した。
ソン・フンミンは5月6日(日本時間)にホームで行われたクリスタル・パレスとのリーグ第35節に先発出場し、後半44分プレー。交代でピッチを去る際、パレスファンと思われる男性が、両手で目を裂くような行動ジェスチャーをソン・フンミンに向けて取った。
これは、アジア人を卑下する人種差別的意味が込められた行動に通じる。この行動に対してソン・フンミンは退かなかった。頭を下げたり無視したりせず、彼らを直視。黙って最後まで彼らの行為を凝視していた。
ソン・フンミンは昨年8月、チェルシーとの試合でも人種差別を受けており、当時、被害を与えた人物はスタジアム出入り禁止処分を受けた。
度重なる人種差別行動に、トッテナムは今回も直ちに対応に乗り出した。
7日、SNSを通じて「クラブはソン・フンミンに対する人種差別に関する内容を認知している。あらゆる差別は嫌悪感があり、容認できない」とし、「警察とクリスタル・パレスと協力し、(加害者の)身元を把握している」と伝えた。
続けて「罪が認められれば、シーズン序盤のチェルシー戦のように、可能な限り最も強力な措置を受けられるよう、あらゆる力を注ぐ」と述べている。
そしてクリスタル・パレスも「ソン・フンミンに向かって人種差別的なジェスチャーを取ったと見られる人物に対する映像が流布されていることを知っている」とし、「証拠は警察と共有した。身元が確認されれば制裁があるだろう。我々はそのような行動を容認しない」との声明を発表している。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。愛称は“Sonny(ソニー)”。
前へ
次へ