かつて日本代表MF久保建英(21、レアル・ソシエダ)とも一緒にプレーした韓国代表MFイ・ガンイン(22、マジョルカ)のバイアウト額が、想像以上に“安い”ことがわかった。
スペイン人ジャーナリストのフアン・カルロス・タウラ記者は4月19日、自身のSNSに「マジョルカはイ・ガンインに1800万ユーロ(日本円=約26億円)を払うチームがあれば、イ・ガンインを売却する。その金額を支払えばイ・ガンインはチームを離れる。3000万ユーロ(約44億円)でも2500万ユーロ(約37億円)でもなく、1800万ユーロだ」と綴った。
イ・ガンインは最近、自身のバイアウト金額をめぐって騒動が起きた。マジョルカ率いるハビエル・アギーレ監督が、イ・ガンインのバイアウト金額を「4000万ユーロ(約59億円)」だと言及したことがあるからだ。
選手にとってバイアウト金額は非常に重要な要素だ。この金額によって、自分の身動きとれる幅が変わってくるからだ。
4000万ユーロであれば負担になるが、1800万ユーロであれば、最近の欧州移籍市場の相場を考慮するとそれほど大きな金額とは言えない。特に、資金が潤沢なチームの多いイングランド・プレミアリーグでは合理的な金額だ。
今シーズン、イ・ガンインはラ・リーガという世界的な舞台で競争力を証明している。
チームで主力の座を確固たるものとし、クオリティの高いプレーで攻撃の軸として定着した。これまでリーグ戦28試合、計2213分に出場し、3ゴール4アシスト、1試合当たりのキーパス数1.5回、ドリブル成功数2.1回など、攻撃指標で上位にランクインしている。
イ・ガンインが創造したチャンスをチームメイトがもっと上手く生かしていれば、スコアポイント(ゴール+アシスト)は今以上に多かったに違いない。
活躍を続けるイ・ガンインには欧州複数チームから関心が寄せられている。
すでに昨冬、アトレティコ・マドリードがイ・ガンイン獲得のために1000万ユーロ(約14億円)を提示したことがあるが、これをマジョルカは断ったという。
ただ、現在もプレミアリーグの一部チームがイ・ガンイン獲得に関心を示しているようだ。
シーズンが終わり夏の移籍市場が開かれれば、各チームは本格的な戦力補強に乗り出す。テクニックに長けて創造力があり、ラ・リーガで実力が検証済みで、2001年生まれと将来性あふれるイ・ガンインだ。彼を1800万ユーロで獲得できるのであれば、投資を惜しまないチームは決して少なくないだろう。
実際、イ・ガンインは去る18日に行われたラ・リーガ第29節セルタ・デ・ビーゴ戦での活躍が評価され、『WhoScored.com』が選出する欧州5大リーグ週間ベストイレブンに選ばれている。
そんなイ・ガンインのバイアウト金額が1800万ユーロというのは、相場と比べると非常に安いのかもしれない。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
前へ
次へ