バルセロナ下部組織出身で“韓国のメッシ”と呼ばれたFWイ・スンウ(24、水原FC)が、突然のイメチェンを披露して話題だ。
イ・スンウは10月27日、自身のインスタグラム(@seungwoolee)を更新。
「男になって帰ってきます」とキャプションに綴り、2枚の写真を投稿した。
写真を見ると、私服姿のイ・スンウがカメラに向かって笑顔を見せている。特筆すべきはその髪型で、まるでドラマ『梨泰院クラス』の主人公パク・セロイのような短く切りそろえられた”オシャレ坊主”に変貌していた。
この投稿には多くの反応が寄せられていたが、なかでもシント=トロイデン時代にチームメイトだったFW鈴木優磨(26、鹿島アントラーズ)は「??????」とコメント。イ・スンウの見慣れない髪型に驚きを示していた。
イ・スンウが髪を短く切ったのは、論山(ノンサン)訓練所に入所するためだ。
イ・スンウはU-23韓国代表の一員として出場した2018年ジャカルタ・アジア大会で金メダルを獲得し、兵役特例の恩恵を受けた。当時、日本との決勝戦では延長前半3分に決勝点となるゴールを決め、韓国を優勝に導く立役者となった。
韓国では成人男子に兵役義務が設けられているが、スポーツ選手の場合はオリンピックで金・銀・銅、アジア大会で金メダルを獲得すれば、「芸術・体育要員」資格を得て兵役特例の恩恵を受けることができる。
ただ、完全に兵役義務から解放されるわけではない。「芸術・体育要員」資格では、新兵たちが受ける3週間の基礎軍事訓練に参加し、自身の特技分野を生かしたボランティア活動を544時間消化することで、「兵役義務を遂行した」とみなされる。
ジャカルタ・アジア大会金メダルのメンバーでは、FWソン・フンミン(30、トッテナム)やFWファン・ウィジョ(30、ボルドー)、FWファン・ヒチャン(26、ウォルヴァーハンプトン)らも過去に基礎軍事訓練を受けてきた。
バルセロナ下部組織を経てエラス・ヴェローナ、シント=トロイデン、ポルティモネンセと欧州を渡り歩いたイ・スンウは、今季に韓国に戻り地元の水原(スウォン)FCに加入。Kリーグ・デビューながらリーグ戦35試合14ゴール3アシストの活躍を披露し、得点ランキングでは4位に入った。また、Kリーグ年間ベストイレブンの最終候補にも選出されていた。
もっとも、こうした国内での活躍でも韓国代表に招集されることはなかった。実際、最近発表されたカタールW杯前最後の国内キャンプに参加するメンバー27人にもイ・スンウは外れた。
前回のロシアW杯では当時20歳ながら背番号10を背負い注目を集めたが、来る11月に開幕するカタールW杯本大会へのエントリー入りは難しくなった。そのため、基礎軍事訓練への参加を決めたようだ。
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