「久保建英は僕の競争相手ではない」ブチ切れ騒動もあった“韓国のメッシ”の素顔

アジアカップでベスト8進出を果たし、25日の準々決勝でカタール代表と対戦する韓国代表。

【写真】久保建英そっくり?な韓国人選手が話題

その中でも特に注目されている選手のひとりが、イ・スンウだ。

ロシア・ワールドカップにも出場した“韓国のメッシ”は、アジアカップではなかなか出場機会を得られていない。

グループリーグの中国戦では、「ブチ切れ」騒動もあった。

【関連】“韓国のメッシ”がアジアカップ中国戦で「ブチ切れた」理由

それでも、バルセロナの下部組織で育ち、現在はイタリア・ヴェローナで活躍する21歳のアタッカーに、韓国代表の“ジョーカー”として期待を寄せる声は少なくないだろう。

そんな彼に、意外な素顔があることをご存じだろうか。

「久保建英は僕の競争相手ではない」

イ・スンウはその語り口から「生意気」だと批判されることが少なくない。

例えば、2017年のU-20ワールドカップでは、「日本をライバルと思ったことはない」「久保建英は僕の競争相手ではない」と語り、物議を醸した。

イ・スンウの父も、「(イ・スンウが)生意気? それがイ・スンウですよ。それがなければイ・スンウではない。生意気かどうかというよりも、個性の強い選手だと見てもらえるともっと力をもらえるだろうし、彼自身がんばって自分の言葉に責任を取れる選手に成長するだろう」と、息子の強烈な個性を認めている。
 
しかし、実際は、そのビッグマウスとは裏腹に人当たりのいい性格であるという話もある。

髪をピンクに染めた“深イイ”理由

U-20ワールドカップ当時は、代表チームのシン・テヨン監督(当時)も言っていた。

「明るく快活でチームメイトとも馴染んでおり、私がスンウに対して持っていた先入観と違った」

振り返ればAFC U-16選手権2014の北朝鮮戦で、韓国と北朝鮮の選手の間で言い争いが起こった際も、世間一般のイメージとは反対に、ケンカに参加するのではなく自ら仲裁役に回っていたイ・スンウ。

同大会で得点王とMVPを獲得したときも「重要なのはチームの優勝なので、自分が得点王をもらったことなどに関してはまったくうれしくない。悔しさしかありません」と、チームを第一に考える姿勢を示している。

エピソードは他にもある。

現在は黒髪のイ・スンウだが、かつては派手な色に染めた髪がトレードマークだった。そして、そこにも何かと雑音が集まっていた。

「サッカーはチーム競技なのに、一人で目立とうとしている」「大人の前だというのに礼儀がなっていない」などと批判を受けることも少なくなかった。

本人は「韓国に帰るときは新しい覚悟をする思いで髪を染める」と話すだけで、非難の声は高まるばかりだった。

だが後に、髪を染めたのは高齢の祖母の目が悪くスタジアムで自分をすぐに見つけられるようにするためだったことを関係者が明らかにすると、評価は180度変わった。

しかもピンク色は祖母の好きな色だったこともわかり、イ・スンウは家族思いの魅力的な選手として知られるようになった。

もっとも、大事にしているのは祖母だけではない。イ・スンウの兄であるイ・スンジュンも、弟と同じくサッカー選手として活躍したが、イ・スンウはそんな兄の影響でサッカーを始めたこともあり、兄弟の仲が良いことは有名な話だ。

イ・スンウは「いつか兄とともに韓国代表に選ばれ、兄が僕にアシストして僕がゴールを決める。そんなかっこいいシーンを演出したい」と夢を語ったこともある。

残念ながら兄は選手を引退してクラブ運営に回ってしまったため夢が叶うことはなかったが、イ・スンウの兄弟愛が垣間見えるエピソードだといえるだろう。

意外な趣味とは

ちなみに、イ・スンウには意外な趣味があるという。

スニーカーと帽子集めだ。

自宅にはそのコレクションがきれいに並べられているらしく、インタビュー時にお気に入りのキャップを被って登場したこともあった。

また、自身のSNSでは、満面の笑みでAIR MAX 95 OGと2015年製のウルトラジャガードを持っている写真を「似ているけど違う2つのスニーカー、どっちもかっこいい!」と投稿したこともある。

一見すると生意気な若手選手に見えるが、その素顔は礼儀正しく家族思いで趣味も満喫する“普通”の好青年。

そんなギャップも、イ・スンウが関心を集める一つの理由なのかもしれない。

アジアカップの残りの期間も、“韓国のメッシ”の活躍には注目してみたい。

「久保建英は競争相手じゃない」“韓国のメッシ”が明かした素顔

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