「打率4割+164kmでトラウト切り」の大谷翔平を、「“野球漫画”完璧フィナーレ」と韓国メディア【WBC2023】

大谷翔平(28、ロサンゼルス・エンゼルス)が完璧な二刀流でWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の優勝トロフィーを日本にもたらした。

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野球日本代表は3月22日(日本時間)、アメリカ代表とのWBCを3-2で制し、2009年以来14年ぶり、通算3度目の優勝を果たした。

同日午後、韓国メディア『OSEN』は「大谷のためのWBCだった。打率4割+164kmでトラウト抑えて優勝…“漫画野球”完璧フィナーレ」と題して、今大会の大谷の活躍に触れている。

絶対に期待に応える大谷翔平

日本が3-2でリードしていた9回表、大谷はクローザーとして登板。ジェフ・マクニール(30、ニューヨーク・メッツ)、ムーキー・ベッツ(30、ロサンゼルス・ドジャース)、マイク・トラウト(31、ロサンゼルス・エンゼルス)を相手に、1点差のリードを守れば優勝が決まる場面だった。

大谷は先頭打者のマクニールを四球で出塁させるも、続くベッツを二塁ゴロの併殺打で抑えた。そしてチームメイトでもあるトラウトを三振に仕留め、自らの手で優勝を決めた。打者としては3番DHで先発出場し、3打数1安打を記録している。

(写真提供=OSEN)大谷翔平

初打席は1回裏二死の状況で、アメリカの先発メリル・ケリー(34、アリゾナ・ダイヤモンドバックス)を相手に四球を選んで出塁。3回の2打席目ではカイル・フリーランド(29、コロラド・ロッキーズ)に見逃し三振を喫し、5回には塁側に鋭い打球を放ったがゴロで退いた。

そして7回、二塁横を通過する内野安打で出塁。遊撃手のトレイ・ターナー(29、フィラデルフィア・フィリーズ)ダイビングキャッチにして一塁に投げたが、大谷の足が速かった。大谷の今大会の最終成績は、打率0.435、23打数10安打だ。

大谷は華麗な注目を浴びながらチームに合流し、代表のユニフォームを着て強化試合から格の違いを見せつけてきた。

メキシコ戦の激走は今大会のハイライトの一つ

大会直前に大阪で行われた阪神タイガースとの壮行試合では、2打席連続3ラン本塁打を放ち、ド派手な合流を知らせたことがある。2つの壮行試合では4打数3安打、打率0.750、2本塁打、1四球、1三振、出塁率.800、長打率2.250、OPS3.050というバケモノっぷりをいかんなく発揮し、本大会への期待を抱かせたことは、もはや大昔のようだ。

その期待を裏切ることなく、本大会でも最初からフルスロットルだった。1次ラウンドでは初戦の中国戦に二刀流で先発出場し、4回を1被安打、5奪三振、無失点。打っても4打数2安打、2四球、2打点で猛活躍していた。オーストラリア戦では1回に先制3ラン本塁打を放ち、7-1の対象に貢献していた。

結局、決勝までの6試合では打者として打率0.450分(20打数9安打)、1本塁打、8打点、OPS1.421を記録し、投手としては2試合(8と2/3イニング)に先発登板し、防御率2.08の2勝で日本の決勝進出を導いた。

1次ラウンド以降、ノックアウト方式のトーナメント戦でも、やはり大活躍。イタリアとの準々決勝には先発投手兼DHで出場し、4と2/3イニングで4被安打、1与四球、2与死球、5奪三振、2失点で勝利投手に。打席では4打数1安打、1四球、2得点を記録した。

続くメキシコとの準決勝でも4打数2安打、1四球、2得点と活躍。特に4-5でリードされていた9回裏、先頭打者として出塁し、メキシコのクローザー、ジョバンニ・ガイェゴス(31、セントルイス・カージナルス)相手に二塁打を放ち、追撃の流れを作った。

ヘルメットを脱いで激走し、到着した二塁上で日本ベンチに向かってあげた咆哮は、今大会のハイライトの一つと言っても差し支えないだろう。

このように、大会前からチームメイト、日本国民の期待にしっかりと応えてきた大谷。まさに今回のWBCは、大谷の、大谷による、大谷のための大会だったということに異論を唱える人はいないはずだ。

(記事提=OSEN)

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