大谷翔平が優勝トロフィーとともにMVPまで獲得し、“完璧な男”になった。
野球日本代表は3月22日、米フロリダ州マイアミのローンデポ・パークでアメリカとWBC決勝戦を繰り広げた。日本はアメリカに3-2で勝利し、2009年以来14年ぶり、通算3度目の優勝を果たした。
日本が3-2でリードした9回表、大谷は抑え投手としてマウンドに上がった。
大谷は先頭打者のJ.マクニールにフォアボールを与えた。しかし続くM.ベッツをセカンドゴロで併殺打とし、2アウトを奪った。そして最後にロサンゼルス・エンゼルスの同僚であるM.トラウトを三振に仕留め、優勝を決めた。
完璧な優勝フィナーレだった。大谷は3番指名打者として先発出場し、打席では3打数1安打を記録した。
投打にわたる活躍で、WBCの最終成績は投手としては3試合に先発登板し、2勝（9回2／3）、防御率1.86、奪三振11を記録した。大会最多勝の1位タイだ。打者としては7試合すべてに指名打者として出場し、打率4割3分5厘（23打数10安打）、1本塁打、8打点、9得点、OPS1.345を記録した。
WBCの1次ラウンドB組グループリーグでは、初戦の中国を相手に先発投手兼指名打者として出場。投手として4イニングを消化し、被安打1、奪三振5、無失点を記録し、打撃でも4打数2安打2打点と大活躍した。
大谷は準決勝、4-5でリードされていた9回裏、先頭打者として出場し、追撃の流れを作る右中間へのツーベースヒットを放った。2塁で日本のベンチに向けて両手を上げて叫び、チームメイトの雰囲気を盛り上げた。大谷のツーベースと闘志は、村上宗隆のサヨナラタイムリーの足がかりとなった。
そして決勝戦、3-2と1点リードした状況で、9回表に抑え投手として出場し、優勝を決める胴上げ投手になった。野球映画だとしても、あまりにも完璧なフィナーレだった。
（記事提供＝OSEN）
前へ
次へ
