日本代表が2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝に進出したなか、メジャーデビューを控えた吉田正尚(29、ボストン・レッドソックス)が自身の価値を示した。
日本は3月21日(日本時間)、マイアミのローンデポ・パークで行われたメキシコとの準決勝で6-5のサヨナラ勝ちを収め、決勝戦に進出した。4番で先発出場した吉田はこの試合、ホームランを含む3安打で大活躍。メキシコが3点リードしていた7回裏、近藤健介(29、福岡ソフトバンクホークス)が右前安打、大谷翔平(28、ロサンゼルス・エンゼルス)が四球によって出塁した状況で、右側ポール奥に落ちる同点3ラン本塁打を放った。
体の重心が崩れた状態、ほぼ片手で引っ張った打球は、劇的な同点弾となった。
吉田はこの本塁打で今大会13打点に。トレイ・ターナー(29、フィラデルフィア・フィリーズ、10打点)を抜いて打点ランキング単独1位に躍り出た。
さらに、歴代WBCの単一大会個人最多打点新記録まで樹立している。
吉田は昨冬、MLBレッドソックスと5年9000万ドル(約123億円)で入団契約を結んだばかりだ。新チームでのスプリングキャンプに参加するためWBC参加を躊躇していたが、3月3日、「侍ジャパン」に一番遅く合流。
大会直前の強化試合でも猛打を放ち、1次ラウンドから快調な打撃を見せていた吉田。1次ラウンド4試合で12打数5安打、打率0.417、1本塁打、8打点と猛威を振るうと、準々決勝のイタリア戦からは5番から4番打者として重用されている。そのイタリア戦で本塁打を放ち、2打点をあげていた。
メキシコとの準決勝でも同点の3点本塁打をはじめ、メジャー投手を相手に3安打を放っている。吉田は準決勝までの6試合で19打数9安打、打率0.474、2本塁打、13打点、OPS1.398を記録した。
このような吉田の活躍に、韓国メディアも驚きを隠せないようだ。『OSEN』はメキシコ戦後、「ボストン1176億(ウォン)契約→劇的同点打→WBC打点新記録、“ML成功”が見える」と題して、吉田がメジャーで成功する確率が高いと見通している。
吉田はWBCが終わるとレッドソックスのキャンプに合流し、本格的にメジャー適応期を送る予定だ。WBCで良いコンディションと打撃を見せたことで、メジャー初シーズンへの期待を抱かせた。
(記事提供=OSEN)
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