“勘違い”していた韓国球界に、大谷翔平や佐々木朗希ではなく今永昇太が必要なワケ【WBC2023】

トップ選手同士であれば、日本と大差はないと。

だがこれは、平均を大きく跳び越え、天賦の才を持った“アウトライアー(異常値)”たちの存在によるものだった。

パク・チャンホ、キム・ビョンヒョン、ソ・ジェウン、イ・ジョンボム、イ・スンヨプ、ク・デソンたちが参加した2006年のWBCは、韓国野球史上最高のドリームチームで、このようなメンバーが再び集まる可能性はゼロに近い。

以後、黄金世代と呼ばれた1982年生まれのイ・デホ、オ・スンファン、チョン・グンウ、キム・テギュン、チュ・シンスや、1986~1988年生まれの有望株だったユン・ソクミン、リュ・ヒョンジン、キム・グァンヒョン、キム・ヒョンスなどが融合した2008年北京オリンピック、そして2009年WBCも韓国野球には再び訪れないような絶頂期だった。

(写真提供=OSEN)ソフトバンク時代のイ・デホ

この時期の日韓戦は、韓国が6勝4敗で日本をリードしていた。

しかし、一流の才能が皆引退し、代表チームから退いたことで、“平均”はガクッと落ちることに。この時まで韓国の野球ファンは、前出のアウライアーたちが大幅に高めた平均の罠に陥ってきたのだ。

韓国は選手層が次第に不足し、内需市場に満足しながら過ごしていたため、世界がどれほど変わっているのかに鈍かったようだ。

一方の日本は、自分たちの地位を維持するためにどれほど不断の努力をしていたか。ほかにも野球辺境国も着実に右肩上がりを見せてきたが、韓国だけがそれを知らなかった。そしてこのような現実を受け入れるには長い時間がかかり、今回のWBCで確実に悟ることとなったわけだ。

大谷・佐々木ではなく今永なワケ

 

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