韓国大学サッカーで衝撃事態…無気力“ボール回し”→大会出場禁止処分に。一体何があった?

2023年03月04日 サッカー

延世大学のチェ・テホ監督は「(相手の京畿大学が)出てこなかった。我々は1-0で勝てば上がれたが、スポーツは勝つことが重要ではないか。みっともないゲームだ」と伝えた。

一方、京畿大学のクォン・ヒョクチョル監督は「延世大学がゴールを決めたのに出てこなかった。我々が降りたと。我々は強いチームを相手にするとき、こうしようと言ったが…」と述べた。両監督ともに、ただ戦術に則っただけというニュアンスだった。

しかし、この試合を観た多くの大学サッカー関係者やサッカー人は、「指導者の本分を見捨てたも同然だ」と切り捨てた。

大学はプロ入りへの最終関門だ。指導者の重要な目標の一つに、優れた選手をプロに送ることがある。プロ選手は試合中のパフォーマンスだけでは評価されない。社会の手本となるスポーツマンシップで大衆と疎通し、自分だけの価値を育てなければならない。

にもかかわらず、選手を育てる責任があるはずの大学サッカー指導者が、歴史と伝統を持つ春季連盟戦、それも準決勝の舞台で何も恥じることなくこのような場面を誘導したことは、あまりに衝撃的なことだ。

“ボール回し”の事態は低年齢制度の弊害を指摘した指導者たちの声を色あせさせ、大学サッカーの存立を危うくした。

韓国大学サッカー連盟のピョン・ソクファ会長は「私から反省する」と頭を下げた。サッカー関係者のA氏は「指導者自身が過ちを犯したという認識がないことがさらに問題だ」とし、「今の時代、このような試合を見た人は八百長に匹敵すると解釈する。若い選手たちがこれを見て何を学ぶのか」と悔しがった。

また別のサッカー関係者B氏は、「国民のスポーツに対する目線は高くなった。公正と正義の概念を重視するMZ世代に属する大学選手たちも何だと思うのだろうか。実際にプレーする彼らでさえ、大学サッカーはなくならなければならないと考えてしまうかもしれない」と警鐘を鳴らした。

結局、韓国大学サッカー連盟は3月2日に連盟事務所で開いた賞罰委員会で、延世大学と京畿大学の“ボール回し”について「両校は協会、サッカー団体、国家代表チーム及びサッカー人の名誉失墜及び品位を傷つけた」とし、両大学に大学サッカー連盟が主催及び主管する1大会への出場を禁止する懲戒を下した。

韓国大学サッカーの根幹を揺るがした“ボール回し”。大学連盟は当初、別途の懲戒規定がなく困惑しているという意を示していたが、賞罰委員会の末に両大学への懲戒を決定した。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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