サッカーW杯2次予選、韓国と北朝鮮の“南北戦”…直近8試合の意外な戦績とは?

サッカー韓国代表は、これまで北朝鮮に何度も苦戦を強いられてきた。

韓国は21世紀に入ってから北朝鮮と計8回対戦し、2勝6分と決して圧倒しているとはいえない戦績を残している。

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2度の勝利した試合を見ても、いずれも1-0の辛勝。アジアで強豪国の部類に入る韓国が、北朝鮮を相手に2ゴール以上挙げられていない。

21世紀に入ってから行われた韓国と北朝鮮の“南北戦”は、2005年の東アジアカップ(現EAFF E-1サッカー選手権)を皮切りに2000年代中盤から後半に、特に2008年には4回も対戦している。2009年にも1回対戦した。2010年南アフリカW杯アジア3次予選と最終予選での対戦で、予選で戦った計4試合では韓国が1勝3分で勝ち越している。

当時の北朝鮮には、優れたメンバーが多く揃っていた。代表でも実力が抜きんでていた欧州組(当時)のチョン・テセやホン・ヨンジョを筆頭に、Kリーグの水原三星やJリーグの大宮アルディージャでも活躍したアン・ヨンハも全盛期を迎えていた。

FIFAランキングが直近10年間で最も高い86位に位置していた北朝鮮(現在は113位)は、韓国に次ぐグループ2位で最終予選を突破し、ベスト8進出の快挙を遂げた1966年大会以来44年ぶりのワールドカップ本戦出場を決めた。

2009年4月、南アフリカW杯アジア最終予選で対戦した韓国と北朝鮮

サウジアラビアやイラン、UAEといったアジアの強豪国を抑える実力を持っていただけに、韓国と互角の戦いをしていた理由もわかる。

南北両チームは近年、東アジアカップで対峙している。2015年には0-0と引き分け、2017年には北朝鮮のオウンゴールで辛くも韓国が1-0で勝利した。

主力の欧州組を招集せずに、主に国内や日本、中国でプレーする選手でメンバーを組む韓国にとって、東アジアカップはテストの意味合いが強い。しかし、北朝鮮は韓国と対戦するとなれば、敗れようものならプライドに傷がつくと、東アジアカップであっても全力で試合に臨んでいる。

10月15日17時30分から平壌(ピョンヤン)で行われる南北戦も、韓国にとって簡単な試合にはならないだろう。

ソン・フンミンやファン・ヒチャン、ファン・ウィジョなど欧州で活躍する攻撃陣を擁する韓国が、北朝鮮に戦力で勝ることは間違いない。しかし試合会場に韓国のサポーターが入れないことや人工芝のピッチなど、現地の環境に適応することもままならないまま試合に臨むだけに、外部からの負担も大きい。

スリランカ戦(8-0で韓国が勝利)のような余裕のある展開にはならないだろう。

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