韓国代表につきまとった“雑通訳”問題…重要な指揮官の去就発言でもミス【カタールW杯】

結局、英語で話してほしいという取材陣に要請により「キム・ミンジェの出場はまだ分からない。明日までに状況を見て決める」と訂正したのだった。このように、守備の要であるキム・ミンジェの状態をきちんと伝えられず、大きな混乱を招いていた。

以後、韓国サッカー協会は大会組織委員会側に、このような事件が再発しないよう是正してほしいと要請。ところが12月6日、再び大きな事故が起きてしまった。

韓国とブラジルの試合後、ベント監督は韓国との契約が終わるため、進退についての質問を受けた。この質問に対して通訳は最初、「まだ去就を決めていない。休息を取ったあとに選択する」と話した。確かに、どのような決定を下したのか分からない曖昧な発言だった。

パウロ・ベント監督

記者会見が終了すると、約5分後に協会の広報担当者と通訳が登場。広報担当者は「通訳がまともになされなかった」として、ベント監督の発言に対する訂正が必要だと話した。

そして通訳が「ベント監督は“韓国との旅は今日を最後に終える。9月から考えていた。今日会長とも面談したし、選手たちとも話した。再確認する場だった。休みながらリフレッシュするつもりだ。その後、去就を選択する予定だ”と述べた」と新たに説明している。

「再契約を断ったのか」という韓国取材陣に対し、広報担当者は「そうだ」と答えた。通訳が初めて伝えたのとはニュアンスがはっきり違っていた。

ベント監督の進退は、大会を終えた韓国代表にとって最も重要な事案だ。4年4カ月にわたって、チームを指揮してきたベント監督が再契約するかどうかは、韓国のサッカーファンの間で大きな関心事だ。

このような重要な内容を、通訳が正確に伝えられないのは深刻な問題である。ワールドカップという大きな舞台でこのようなことが2度も起きたことは、組織委員会のずさんさを指摘せざるを得ない。

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