ベント監督にとって、ブラジル戦は韓国を率いて最後に戦う国際Aマッチになるかもしれない。FIFAランキング1位で今大会の最も強力な優勝候補に挙げられるブラジルを相手に全力で挑む試合になる見通しだ。
ベント監督はブラジル戦に先立ち、「勝負を決めるために色々な試合を戦わなければならないならブラジルが勝つだろう。だが、たった1試合だけを戦うトーナメントであれば我々にも勝機はある。重要なのは勝利への意志だ。ホイッスルが鳴るまで戦う意志のあるチームでなければならない。この精神で戦うことができれば、不可能なことはない」と勝利への意欲を示していた。
ブラジル戦を控えた韓国の最大の争点は、守備の要であるDFキム・ミンジェ(26、ナポリ)が復帰できるかどうかだ。
キム・ミンジェはグループステージ初戦のウルグアイ代表戦でふくらはぎを損傷。ガーナ戦には後半アディショナルタイムまでプレーしたが、ポルトガル戦はベンチ入りするも出場なしに終わった。依然として完全に回復していない状況のため、ブラジル戦に出場できるかどうかは不透明だ。
キム・ミンジェは前日の4日、練習でランニングをこなし、コンディションをチェックしていた。
キム・ミンジェは韓国に必要不可欠な絶対的主力だ。今年6月に行われたブラジルとの国際親善試合は1-5の大敗を喫したが、当時キム・ミンジェはいなかった。世界的選手のそろうブラジルを相手にするにはキム・ミンジェの存在が必要だ。
ポルトガル戦でセンターバックのコンビを組んだDFキム・ヨングォン(32、蔚山現代)、DFクォン・ギョンウォン(30、ガンバ大阪)はしっかり耐えてくれたが、ブラジルはワンランク上の選手で武装されている。
何より、グループステージで足首を負傷したFWネイマール(30、パリ・サンジェルマン)が韓国戦で復帰すると予想されている。キム・ミンジェが負傷から回復して復帰できれば、それだけでも守備の負担は大きく減る。
もっとも、ベント監督は「まだ誰が先発でプレーするかは決めていない。これから決定することになるだろう」と慎重な立場を示していた。
なお、この試合で勝利した側は、準々決勝で日本対クロアチアの勝者と対戦する。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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