浦和を苦しめた堅守速攻にも陰り…日本開催のACL控えた大邱FC、8戦未勝利の不振に苦しむ“今”

2022年08月10日 サッカー #Kリーグ

日本人MF鈴木圭太(24)が所属する大邱(テグ)FCの不振が続いている。

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ブラジル人のアレシャンドレ・ガマ監督が率いる大邱FCは8月7日、ホームのDGB大邱銀行パークで行われたKリーグ1(1部)第27節の仁川(インチョン)ユナイテッド戦で2-3の逆転負けを喫した。

これで25試合を終えて5勝12分8敗とし、勝ち点27で12チーム中9位をキープ。7位の江原(カンウォン)FC(勝ち点30)とは3ポイント差に過ぎないが、入れ替え戦圏内の11位の水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングス(勝ち点24)とも3ポイント差と、降格圏転落の危機に陥っている。

8戦未勝利、止まらない失点

大邱FCは直近8試合(3分5敗)で1勝も挙げられていない。問題は、3バックを中心とした守備の不安定さだ。

去る7月3日の第19節水原FC戦を0-0で終えたのを最後に、直近6試合すべてで失点を喫している。特に最近の4試合では計9失点と、1試合で2失点以上を記録している。

7月31日の第25節水原FC戦では、後半途中に相手の退場で数的優位に立ち、終了間際まで大邱FCが2-1とリードしていた。にもかかわらず、後半ロスタイムにDFキム・ウソク(26)が一発退場のファウルでPKを与えてしまい、同点に追いつかれてしまった。

8月3日に行われた前節の水原三星戦では、1-1で迎えた後半8分、DFホン・ジョンウン(27)が相手FWオ・ヒョンギュ(21)との競り合いで敗れ勝ち越し弾を許した。

仁川戦でも後半21分、FWエルナンデス(22)のカウンターを防ぐ過程でDFチョン・テウク(25)の判断ミスがあった。後半ロスタイムに逆転ゴールを許した場面も、コーナーキックの状況でエルナンデス、MFキム・ドヒョク(30)ら相手選手を防ごうとする姿がほとんど見られなかった。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)大邱FC

後方の守備が揺れると、今季アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージで浦和レッズを苦しめた得意技とも言えるカウンターの切れ味もなくなった。絶対的エースのFWセシーニャ(32)が今季、負傷による欠場が多くなった余波もあるが、ボール奪取からカウンターに切り替わるスピードが生かされていない。

今夏に釜山(プサン)アイパークへ移籍したMFブルーノ・ラマス(28)の代役として加入したMFダニエウ・ペーニャ(23)が、正確なキックでボールの配給を担当しているが、まだチームのカウンター戦術に最適化されたわけではない。

前線でもFWゼカ(25)とFWコ・ジェヒョン(23)が孤軍奮闘を見せているが、限界がある。FWイ・グノ(37)やMFイ・ヨンレ(36)を除けば、巻き返しが期待できる攻撃カードが多くないことも大邱FCの課題だ。

終わりの見えない不振にファンやサポーターも怒った。仁川戦の試合後、スタジアム内にはブーイングが鳴り響き、キャプテンのDFキム・ジンヒョク(29)はマイクを握ってファンの前に立った。

キム・ジンヒョクは「チームと結果について申し訳ない」と頭を下げ、「正直言って、僕たちも理由はよくわからない。言い訳だということは知っているが、僕たちは死ぬ気で戦っているし、選手同士でたくさん話もしている。もう少しだけ待ってくれれば、必ず結果を残して巻き返して見せる」と決死の覚悟を伝えた。

大邱FCは今後、本日(10日)の江原(カンウォン)FC戦、13日の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)戦とアウェー2連戦を戦った後、18日には日本の浦和駒場スタジアムで開催されるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦で、同じ韓国勢の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースと対戦する。

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