小川慶治朗が加わるFCソウルはどんなチーム?髙萩洋次郎も活躍した韓国の名門、元Jリーガーも多数

韓国Kリーグ1(1部)のFCソウルは7月13日、MF小川慶治朗(29)を完全移籍オプション付きのレンタル移籍で獲得したことを発表した。

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小川はアジア枠での獲得となり、レンタル期間は2022年末までの6カ月間。登録名は「ケイジロー」で、背番号は「14」を着用する。

1992年7月14日生まれの小川はヴィッセル神戸ユース出身で、2010年にクラブ史上初の2種登録選手としてトップチームデビュー。以降、2018年夏の湘南ベルマーレへのレンタル移籍を経て、2020年まで神戸に在籍した。

その後、2021年に横浜FCへと完全移籍。同年10月、オーストラリアのウェスタン・シドニーにレンタル移籍で加入していた。Jリーグでの通算成績はJ1通算225試合30ゴール、J2通算39試合16ゴール。

(写真=FCソウル)小川慶治朗

FCソウルは新加入の小川について、「速いスピードとドリブル能力が長所の選手で、攻撃的MFとウィングをどちらもこなせるマルチプレーヤーだ。プロ300試合以上を消化した豊富な経験を土台に、爆発的な突破力と強力なシュートで、チームの攻撃をけん引する能力を持った選手だ」と評価した。

小川はFCソウルを通じて、「韓国で必ず優勝しなければならないチームであるFCソウルに入団できてとても光栄です。FCソウルには髙萩洋次郎さんが所属していましたし、何度か練習試合をしたこともあるので、良いチームだということはよく知っています。それに、昔からよく知っていたキ・ソンヨン選手と一緒にできて嬉しい気持ちです。FCソウルがもっと上の順位に上がれることを確信していますし、そのために毎試合最善を尽くします」と意気込みを伝えた。

(写真=FCソウル)

元Jリーガー、欧州組も在籍

1983年に創設されたFCソウルは、首都ソウルをホームタウンとし、Kリーグで6度、FAカップで2度の優勝を誇る韓国の名門クラブ。

日本人選手の加入は、2012年に在籍したFWエスクデロ競飛王(33、チェンマイ・ユナイテッド)、2015~2016年に在籍したMF髙萩洋次郎(35、栃木SC)以来3人目。小川と同じくウェスタン・シドニーからFCソウルに加入した髙萩は、加入初年度の2015年にチームのFAカップ優勝に貢献し、自身も日本人初の大会MVPに選ばれていた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)FCソウル時代の髙萩洋次郎

現在はセルティックやプレミアリーグで活躍した元韓国代表MFキ・ソンヨン(33)がキャプテンを務めており、ほかではアウクスブルクなどブンデスリーガで長くプレーしたFWチ・ドンウォン(31)も在籍。

また、Jリーグに縁のある選手も多く、元セレッソ大阪のスペイン人MFオスマル(34)、元FC東京のMFナ・サンホ(25)、元V・ファーレン長崎のDFイ・サンミン(24)のほか、コーチとして元ジュビロ磐田、ヴァンフォーレ甲府、ファジアーノ岡山のキム・ジンギュも所属している。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)キ・ソンヨン
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)ナ・サンホ

ただ、今季は現在まで5勝8分8敗の勝ち点23で、12チーム中9位と下位に低迷。今夏には小川のほか、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースからドイツとロシアの二重国籍を持つFWスタニスタフ・イリュチェンコ(31)を獲得しており、シーズン後半での巻き返しを図る。

なお、今季Kリーグ1では、MF邦本宜裕(24、全北現代モータース)、MF天野純(30、蔚山現代)、MF鈴木圭太(24、大邱FC)、MF小林祐希(30、江原FC)のほか、今夏に水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスに完全移籍したMF齋藤学(32)がプレー。

Kリーグ2(2部)にもMF西翼(32、ソウルイーランドFC)、MF石田雅俊(27、大田ハナシチズン)、MF磐瀬剛(27、安山グリナース)、MF丸岡満(26、金浦FC)、MF佐藤優平(31、全南ドラゴンズ)、MF大堀亮之介(21、慶南FC)といった選手がおり、今季Kリーグは現時点で1・2部合計12人の日本人選手がプレーしている。

FCソウルの次戦は、来る7月16日にホームのソウルワールドカップ競技場で行われる第22節の大邱FC戦だ。

(構成=姜 亨起)

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