飲酒運転の邦本宜裕、韓国1部・全北現代と契約解除の見通し「親企業のイメージ考慮すれば当然」

韓国Kリーグ1(1部)の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが、日本人MF邦本宜裕(24)との契約を解除する見通しだ。

【関連】韓国プロバスケ選手、飲酒運転事故で現役引退表明

全北現代の事情に詳しい関係者は、「邦本と全北現代が契約を解除するものとみられる。いずれにしても契約期間が6カ月しか残っていない状況で、今回のような不祥事が起きた。再契約を結ぶことのできないタイミングだ。韓国プロサッカー連盟の懲戒の程度を考慮すれば、今シーズンの間に出場できる試合も多くない。クラブや親企業のイメージまで考えれば、契約解除は当然の手順だ」と明らかにした。

邦本は去る8日未明、飲酒運転をして警察に摘発された。

韓国最大の自動車メーカー「現代自動車グループ」を親企業とする全北現代は、当日の間に韓国プロサッカー連盟にこの事実を伝え、連盟は9日、邦本に公式戦出場を60日間禁止する活動停止処分を下した。

今後、連盟は賞罰委員会を開催し、邦本の懲戒を確定する予定だ。

クラブは再契約に前向きだったが…

連盟の懲戒程度は、最低でも10試合以上の出場禁止が有力だ。

昨年8月、DFチャ・オヨン(24)は知人と酒を飲み、代行運転を利用して自宅付近に到着した後、自らの運転で駐車していたところを近隣住民に通報されると、警察に摘発され、8試合の出場停止処分を受けた。

また、2020年6月にはFWパク・インヒョク(26、全南ドラゴンズ)が飲酒運転事故を起こして10試合出場停止処分を下された。

同年5月には、DFイ・サンミン(22、忠南牙山FC)も飲酒運転摘発で15試合の出場停止処分を受けたが、イ・サンミンは摘発の事実をクラブに知らせないままリーグ戦3試合に出場したことで、加重で処罰を受けた。

Kリーグ1は今季17試合しか残っておらず、邦本は事実上、ファイナルラウンド前までリーグ戦に出場することができない。実質、戦力外の選手になったのと変わりない。

そして偶然にも、現在は再契約について交渉を進めていた時期だった。邦本と全北現代の契約は今年で終了する予定だ。

全北現代のホ・ビョンギル代表取締役は、邦本のパフォーマンスを高く評価し、再契約に積極的に乗り出す意思を示していたが、今は状況が変わってしまった。

再契約はほぼ不可能な状態となり、むしろ契約を解除する手順に入った。すべての状況を推測すると、邦本と全北現代の契約解除は避けられない。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)邦本宜裕

全北現代は邦本によって笑い、邦本によって泣かされることになった。

浦和レッズユース、アビスパ福岡を経て、去る2020年に慶南(キョンナム)FCから全北現代に加入した邦本は、これまでの在籍2シーズン半で中心選手として活躍を続けてきた。

特に昨季終盤は大一番で決定的な活躍を披露し、Kリーグ史上初となるリーグ戦5連覇に貢献。今季も14試合に出場して4ゴール1アシストを記録し、ラウンドMVPに1度、ラウンドベストイレブンに3度選出されていた。

しかし、近年の韓国社会で大きく問題視されている“飲酒運転”を犯してしまったことで、チームにも悪影響を及ぼした。夏の移籍市場は今月15日に閉鎖されるため、直ちに邦本の代わりを獲得することも難しい。全北現代としてはいつになく残念な状況となってしまった。

全北現代は、邦本が欠場した9日の第21節仁川(インチョン)ユナイテッド戦で、2-0とリードしていながら仁川に追いつかれ、2-2の引き分けに終わった。

同節では蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)が大邱(テグ)FCと引き分けたため、両チームの勝ち点差は5ポイント差が維持された。全北現代としては追撃の機会を、蔚山現代としては差を広げる機会を逃した第21節だった。

はたして、邦本はシーズン途中にして全北現代を退団することになってしまうのか。今後のクラブや連盟の発表を注視したい。

Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.

「免停レベル」の飲酒運転&すり替えをした韓国プロバスケ選手

「人生終わった」飲酒運転事故を起こした韓国の元アイドルが号泣

「ストレス解消で酒を…」韓国国会議員の息子ラッパーが飲酒運転&警官暴行

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集