「トッテナムとの試合なんて考えたこともない。Kリーグの日程はあまりにタイトすぎる」
バルセロナ下部組織出身で“韓国のメッシ”と呼ばれ、かつてエラス・ヴェローナ、シント=トロイデン、ポルティモネンセに在籍したFWイ・スンウ(24、水原FC)が、開催が迫るトッテナム対チームKリーグ(Kリーグ選抜)の試合に懸念を示した。
来る7月13日、ソウルワールドカップ競技場では「Coupang Playシリーズ」第1戦として、トッテナム対チームKリーグの親善試合が20時キックオフで行われる。
チームKリーグは全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースのキム・サンシク監督が指揮を務め、イ・スンウが所属する水原(スウォン)FCのキム・ドギュン監督がコーチを務める。
チームKリーグのメンバー発表直後のライブ配信では、キム監督が今季Kリーグの過密日程を考慮し、選手ごとに出場時間を配慮するという意思を示しつつ、「欧州移籍説のあるイ・スンウは、トッテナムによく見てもらえるよう長い時間出場させる」と冗談を話し、笑いを誘っていた。
しかし、去る10日に行われたKリーグ1(1部)第21節FCソウル戦後の記者会見で、トッテナム戦について問われたイ・スンウは、決心したように口を開いた。
「一度もトッテナム戦について考えたことがない。Kリーグの方がもっと重要だ。今回のFCソウル戦、そして次(16日)の江原FC戦に重要性を感じていて、その2試合だけに集中している」
「もちろん、トッテナムと対戦することは僕たちにとっても良い機会であり、素晴らしいことだ。ファンもソン・フンミン選手をはじめ、トッテナムを生で観られるだけに良い機会だろう。ただ、一方では残念な思いもある。選手たちがこんなに暑くてジメジメした天気のなか、頑張ってプレーをしているのに、Kリーグの日程の中に試合を組み込むなんて…」
2022シーズンのKリーグは、来る11月に開催されるカタールW杯の影響で史上最速の2月に開幕し、例年以上にタイトなスケジュールで試合が組まれている。
そこに加えて、韓国の今年の夏はとても暑く、ジメジメとした天気が続いている。こうした環境で試合が続いていることで、Kリーグでは複数のチームで負傷者が発生している。
イ・スンウはこうした現象を指摘しながら、「トッテナムとオールスターゲームのイベントを開催すること自体は良い。ただ、選手の立場としては日程が残念だ。(オールスターゲームの)開催時期について、韓国プロサッカー連盟が選手たちにも話を聞き、意見を協議しなければならなかった」と強調した。
また、「彼らは財政的な利益を得られるだろうが、選手たちは被害を受けている」と苦言を呈した。
続けて、「欧州は日差しが暑くても湿った感じはないが、韓国だと湿気が多く、天気も暑く、息もできないほどだ。そのうえ、試合日程があまりにタイトすぎる。今日の試合も筋肉に問題が生じて大変だった」というイ・スンウは、「暑さによってすべてのチームが疲弊している。100%(のコンディションで)プレーできる選手は一人もいないだろう。外部では“なぜそれができないんだ”と思うかもしれないが、疲労がたまることで選手たちは苦しんでいるんだ」と強調した。
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