予想よりも悲惨な結果だった。
7月3日の中国戦で2022 VNL(バレーボール・ネーションズ・リーグ)の全日程を終えた女子バレー韓国代表。結果は12戦“0勝”12敗。“勝ち点0”の最下位だ。
2018年に発足した同大会で全敗のチームは史上初だった。12試合でたった3セットしか取れず、圧倒的な脆さを露呈したと言える。
しかし韓国女子代表は現在、過渡期にある。長年、中心を担ってきたキム・ヨンギョン(34、興国生命ピンクスパイダース)、ヤン・ヒョジン(32、現代建設ヒルステート)、キム・スジ(35、IBK企業銀行アルトス)が代表から引退し、2020東京五輪でベスト4に導いたステファノ・ラバリーニ監督も退陣。
そのため、新指揮官のセザール・エルナンデス監督が構成した選手リストも最上級のものではなく、大会開始前、大会途中に負傷者が続出するなど、困難に直面した。
また練習過程も容易ではく、セザール監督は所属するトルコ・ワクフバンクSKのスケジュールにより代表への合流が遅れた。大会で試合を重ねるほど組織力が増していったことを考慮すれば、事前の練習不足が悔やまれる。
VNLの結果により韓国は、大会前14位だった国際バレーボール連盟(FIVB)世界ランキングは5段階落ちた19位(162点)となった。
反面、中国(5位、328点)、日本(7位、290点)、そして韓国より下に位置していたタイ(14位、205点)は上昇している。このままでは、2024パリ五輪本選行きのチケットは“絵に描いた餅”となる。
2020東京五輪ベスト4の栄光はもうない。再びスタートラインに立ち、一つずつ解消していかなければならない。
セザール監督は「時には1mmで勝敗が分かれる。VNLの間、努力した我がチームに感謝する。容易ではなく、多くのことと戦ったが、私たちはお互いを信頼し、困難を乗り越えていく」とSNSで感想を伝えた。
成長痛を経験している韓国代表は9月、オランダとポーランドで開かれるFIVB世界女子選手権大会に臨む。韓国はB組に入り、ポーランド、トルコ、ドミニカ共和国、タイ、クロアチアと戦う。
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