「非常に失望した。彼は最善を尽くさなかった」
全南(チョンナム)ドラゴンズのチョン・ギョンジュン監督が、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)試合後記者会見の場で特定の選手の態度を指摘した。
Kリーグ2(2部)所属ながら前年度カップ戦王者としてACLに出場している全南は、4月24日に行われたグループG第4節でメルボルン・シティと1-1と引き分けた。
試合はどちらもゴールを決められない展開が続くも、後半44分にメルボルン・シティがオーストラリア代表FWジェイミー・マクラーレン(28)のゴールで先制。全南は敗色濃厚の状況に陥ったが、ロスタイムに途中出場のジョージア代表FWニカ・カチャラバ(28)が劇的な同点弾を決め、勝ち点1獲得に成功した。
もっとも、全南は4試合を終えて1勝1分2敗の勝ち点4で3位。2位のメルボルン・シティ(勝ち点8)との4ポイント差を詰めることができず、残り2試合の時点で決勝トーナメント進出の可能性が薄まっている。
試合後、チョン・ギョンジュン監督は「良い試合にもかかわらずドローに終わり残念だ。16強進出は難しくなったが、我々は残りの試合で最善を尽くすしかない」とコメント。
続けて、「選手の上手い下手は試合ごとに違う可能性がある。しかし、最善を尽くさなかった姿は容認することができない。ゴールを決める、決められないは私の責任でもあるが、チャンスを逃した選手の責任でもある。最善を尽くさないのはサッカー選手としての資格がないと思う」と厳しい言葉を伝えた。
特に、この日の試合で同点ゴールを決めたカチャラバのパフォーマンスに対し、チョン・ギョンジュン監督は苦言を呈した。
指揮官は「非常に失望している」とストレートに切り出すと、「試合に臨む姿勢そのものが弱い。最善を尽くさない姿には失望した。今日のようなパフォーマンスを見せていては、これから出場機会を与えるかどうかもわからない」と、異例にも特定の選手を公の場で批判した。
身長198cmと恵まれた体格を誇るカチャラバは、今季から全南に加入するも、リーグ戦では9試合2ゴールと期待ほどの活躍を見せられずにいる。
ACLでも以前までの3試合で無得点に終わっていて、今回のメルボルン・シティ戦でようやく大会初ゴールが生まれる形となったが、チョン・ギョンジュン監督はカチャラバの試合に臨む態度が気に入らなかったようだ。
全南は来る27日の第5節でユナイテッド・シティと対戦する。指揮官から“公開批判”を受けたカチャラバだが、次節で出場機会を得ることはできるのだろうか。
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