「かなりある」が15%、「少しある」が16%に対し、「あまりない」が23%で、「まったくない」は最多の44%だったのだ。ほか、意見留保2%だった。
国内で韓国プロ野球に関心がある割合はわずかに31%だ。ただ、それだけプロ野球が国民からの信頼度を失ったことを意味する。
最近、新たに韓国野球委員会(KBO)の総裁に就任したホ・グヨン氏も、「現在、韓国プロ野球は生きるか死ぬかの分かれ道に立たされている」とピンチを強調した。
深刻な人気低下が現実で表れたのが、開幕戦での全球場完売失敗だ。1万人も入らなかった球場が2カ所もあった。特に、NCパークは2万人以上を収容できるにもかかわらず、半分以下の入場者数に終わった。これには憂慮の声が出るしかない。
ただ、久しぶりに球場がごった返したということは、それだけでも喜ばしいことだ。
5球場で最も多くの観客が訪れたKTウィズパークでは、それこそ足の踏み場もないほどの人だかりができた。1階のチケット売り場から長蛇の列ができ、2回の飲食品売り場の前にも長い行列ができた。
蚕室球場、KIAチャンピオンズフィールドでも同じ状況が生まれた。
過去最悪の人気度と言われる韓国プロ野球であるが、依然として球場には少なくない観客が訪れている。“完売失敗”を傍点にするのではない。「それでもたくさん来た方だ。もっと来るようにしなければ」と捉え、前に進まなければならない。当然、現状に満足してはいけない。
野球人気が以前より低迷していることは事実と認める必要がある。これは球界全体に投げかけられた解決すべきミッションだ。人気回復や関心向上に全力を傾けなければならない時期に来ている。
ホ・グヨン総裁自らも積極的に乗り出しており、選手たちと直接会ってコミュニケーションを図ろうとしている。選手協会のヤン・ウィジ(34、NCダイノス)会長も、「選手協会でもファンサービスに関する内容を準備している。すぐに知らせる予定だ」と伝えた。
韓国国内では依然として新型コロナウイルスの感染状況が厳しい。今も毎日10万単位の感染者が発覚している。観客100%動員を決めたにもかかわらず、懸念が残る部分はここにある。
それでも、多くのファンが現地を訪れて野球を楽しんだ。「今年の野球は面白い」「選手たちが変わった」「ファンを大切にしてくれる」という声が自然発生的に上がらなければならない。そうしてこそ、より多くのファンが球場に足を運び、テレビでも試合を楽しむことができる。
人気低迷の危機を脱出するには、結局のところ韓国プロ野球全体が一丸となって失った信頼を取り戻すしかない。