韓国プロ野球、“3度の飲酒運転”で物議の元メジャーリーガーが古巣復帰へ「最低年俸で契約」

過去の飲酒運転で物議を醸し、選手生活を一時中断していたカン・ジョンホ(34)が、古巣キウム・ヒーローズで現役復帰をする。

【関連】過去には1年間の出場停止も…韓国プロ野球界の不祥事遍歴

キウムは3月18日、「17日にカン・ジョンホと2022シーズン選手契約を締結した。年俸は最低額を支給する」と発表した。

続けて、韓国野球委員会(KBO)に対し、カン・ジョンホに対する任意解約復帰の承認を要請したことも伝えた。

キウムは先週、アメリカに滞在中のカン・ジョンホと電話で話し、獲得の意思を伝えた。これにカン・ジョンホ側が同意し、今回の契約が決まった。

キウムのコ・ヒョンウク団長は、「40年以上野球人として生きてきた先輩野球人として、カン・ジョンホに野球選手として締めくくる最後のチャンスを与えたく、獲得を進めることになった」と、カン・ジョンホ獲得の背景を説明した。

カン・ジョンホ

カン・ジョンホは2020年に一度韓国復帰を打診した。ただ、KBO側は賞罰委員会を通じてカン・ジョンホに1年間の出場停止、ボランティア活動300時間の処分を下した。

当時、カン・ジョンホはキウムとの交渉に乗り出したものの、キウムはカン・ジョンホが飲酒運転により物議を醸した経歴を持っていることから、ファンから非難を浴びることを意識して、獲得に難色を示した。

キウム以外の球団も、やはり獲得の意思はないものと把握された。結局、カン・ジョンホは韓国プロ野球復帰を撤回した。

カン・ジョンホは去る2016年12月、飲酒運転で中央線を越えた衝突事故やひき逃げを起こし、さらには“運転者すり替え”の容疑もかけられた。結局、当時は懲役8カ月、執行猶予2年の実刑を言い渡された。

さらには、2009年と2011年にも飲酒運転で摘発されたことが明らかに。2018シーズン後半にはピッツバーグ・パイレーツに復帰するも、2019年8月に放出されて以降は所属先がない状態だった。

現在はアメリカで個人トレーニング中というカン・ジョンホは、近日中に帰国してチームに合流する予定だ。

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