韓国代表ゴールキーパーのキム・スンギュが、所属する柏レイソルの開幕2連勝に貢献。柏レイソルは単独首位に立った。
2月27日、三協フロンテア柏スタジアムで行われた2022明治安田生命J1リーグ第2節の柏レイソル対横浜F・マリノスの一戦。柏レイソルのゴールマウスを守るキム・スンギュはこの日、守備で1失点に抑える活躍を見せると、さらには攻撃の起点としての役割も果たした。
前半5分の横浜F・マリノス・永戸勝也の左サイドからのシュート。キム・スンギュが一度はセーブするものの、そのこぼれ球をアンデルソン・ロペスに詰められ、柏レイソルは今季初失点を許す。
しかし、柏レイソルはハイプレスでボールを奪い、前半24分の細谷真大のゴールで追いつく。横浜F・マリノスが前半35分に退場者を出し、それ以降は柏レイソルの優位なゲームの運びとなる。
柏レイソルは、後半15分にもハイプレスからドウグラスが得点。さらに、後半42分に2人目の退場者を出した横浜F・マリノスに対して数的優位を生かし、後半アディショナルタイム2分に小屋松知哉がダメ押しゴールを決め、試合は3-1で柏レイソルが勝利を収めた。
開幕2連勝、2試合通して失点1の柏レイソルは単独首位に立った。
試合後、柏レイソルのネルシーニョ監督は「守備は安定して出来ていた」とコメント。
攻撃面でも、「相手が最終ラインの背後にスペースを空けるということは、事前の分析からも良くわかっていたので、そこをうまく突きながら守備から攻撃への好循環を、今日は作ることができていた」と評価した。
この日、最少失点で守り抜いたキム・スンギュも、相手の最終ラインの背後を突くパントキックでチャンスを演出。守備から攻撃への好循環を作るプレーでスタジアムを沸かせた。
後方からのビルドアップを志向する韓国代表のパウロ・ベント監督が、彼を重用し続ける理由でもある。
(文=玉 昌浩)
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