史上初めて冬季にワールドカップが開催される2022年。来る2月に開幕する新シーズンの韓国Kリーグではどのような変化が加わるのだろうか。
まずは何より、昇降格チーム数の増加だ。1部最下位(12位)と2部1位の自動昇降格は例年と変わらないが、プレーオフを戦うチーム数が変わる。
2022シーズンから、昇降格プレーオフを戦うチームは1・2部各1チームずつから2チームずつに変わった。1部11位は2部2位と対戦し、1部10位は2部3~5位のプレーオフ勝者と対戦しなければならない。つまり、最大3チームの昇格・降格の可能性があるということだ。
【関連】Kリーグ、ボールボーイの遅延行為でクラブに罰金300万円のワケ
また、2部はチーム数が既存の10チームから11チームに増加する。1チーム当たり36~40試合を消化する予定だ。
というのも、プロ化を宣言したK3リーグ(セミプロ、3部相当)の金浦(キムポ)FCが2部参入を控えているからだ。金浦FCは今月予定されている韓国プロサッカー連盟総会の最終承認をもって、2部参入が正式に決定する。
なお、KリーグからJリーグに初めて進出した韓国人選手として、1997~1998年にセレッソ大阪でプレーしたことがあるコ・ジョンウン監督が率いる金浦FCは最近、日本人MF丸岡満(25)の加入が有力視されている。
さらには、2021シーズンに1部でのみ適用された「交代枠5人」が、2022シーズンからは2部でも施行される。
交代方式は1部と同様だ。登録メンバーで22歳以下の選手が先発1人、控え1人以上含まれ、控えのU-22選手が途中出場するか、先発でU-22選手が2人以上出場すれば、5人まで交代が可能となる。
ただ、先発にU-22選手を含めなかった場合は最大2人までしか交代ができない。U-22選手が先発で1人出場し、交代で控えのU-22選手の出場がなければ、交代枠は最大3人となる。
交代回数は、ハーフタイムでの交代を除き最大3回まで可能である。
このほか、2018年から導入された準プロ契約制度の活用度もさらに高まる見通しだ。
昨季に1部で大活躍し、A代表のサプライズ招集されたFWチョン・サンビン(19、水原三星ブルーウィングス)も、準プロ契約からプロ契約に転換したケースだ。
Kリーグは準プロ契約の締結年齢を既存の17歳(高校2年)から16歳(高校1年)に引き下げ、1チームが準プロ契約を締結できる年間の選手数も既存の3人から5人に拡大した。
また、昨年から導入されたBチーム制度では、同年はKリーグクラブから江原(カンウォン)FCが唯一Bチームを構成し、K4リーグ(セミプロ、4部相当)に参加した。
2022シーズンでは全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース、大邱(テグ)FC、大田(テジョン)ハナシチズンを加えた計4チームがBチームを組み、K4リーグに参加する予定だ。
Bチーム制度導入の背景には有望株の実戦経験増加がある。2020年の新型コロナウイルス感染拡大によって中断されたRリーグ(リザーブリーグ)は今年、2年ぶりに再開される予定だが、参加可否は各チームの判断に任せることにしている。
■【動画】これが日本人Kリーガーの“悪魔の才能”だ!邦本宜裕の超絶テクニック
前へ
次へ