J2リーグのファジアーノ岡山は12月24日、韓国人FWハン・イグォン(27)の獲得を発表した。
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1994年6月生まれのハン・イグォンは、2014年にKリーグドラフト(2015年に廃止)5巡目で当時1部の慶南(キョンナム)FC(現2部)に加入。
翌2015年夏にはトレードで大田(テジョン)シチズン(現・大田ハナシチズン)に移籍すると、2017~2018年は兵役のため義務警察チームの牙山(アサン)ムグンファ(現在は市民クラブの忠南牙山FCに転換)でプレーした。
除隊後の2018年7月にはKリーグの名門・水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスに移籍。この間、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)では同年10月の鹿島アントラーズとの準決勝第1戦、2020年2月のヴィッセル神戸とのグループステージ第2節など、Jクラブとの試合にも出場したことがあった。
そして、2021年は2部のソウルイーランドFCでプレーし、リーグ戦出場28試合でチーム最多の6ゴールを記録した。なお、ソウルイーランドには夏の移籍市場で元日本代表MF小林祐希(29)が加入していた。
ハン・イグォンは爆発的なスピードや個人技、シュート力を兼ね備えたウィンガーで、カウンターに最適な選手と評価されている。さらには最前線のポジションもこなすことができ、チームが得点を必要とする局面でゴールを決めることから、韓国では“スーパークラック”という異名も持つ。
Kリーグ通算記録は1部・2部合わせて167試合27ゴール6アシスト。代表歴はU-23韓国代表として2015年にタイで行われたキングスカップに3試合出場したのみで、A代表経験はない。
ハン・イグォンは元々、水原三星での2020シーズン終了後に欧州移籍を模索していた。当時はアイルランドのダンドークFCが有力な新天地とされていたが、書類問題などによって最終的に交渉が破談。結局、今年1シーズンはKリーグにとどまった。
そんなハン・イグォンのことを、岡山は以前から狙っていたという。
韓国メディア『スポーツ朝鮮』が24日に報じたところによると、岡山の原靖強化部長は、ハン・イグォンの日本進出を推薦したグローバルスポーツプラスのキム・セヒョン代表を通じて「爆発的な突破力と個人技を持った選手。コンディションを整え日本サッカーに適応できれば、J2はもちろん、すぐにJ1でも活躍できる選手だと確信している。岡山が初の海外挑戦となるだけに、J1昇格、そして本人が望む欧州進出の夢を叶えられるようサポートする」というコメントを伝えていた。
ハン・イグォンは今後、ビザ発給が完了次第チームに合流し、J1昇格を目標に掲げる来シーズンへの準備に突入する予定だ。
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