「第2のナ・サンホ登場」と話題沸騰!Kリーグの“大型高卒ルーキー”18歳オム・ジソンとは?

「Kリーグでゴールを決めたという実感がまだわかない」

【関連】元FC東京ナ・サンホ、新天地FCソウルで躍動のワケ

受話器の向こうから聞こえてきた彼の声は、間違いなくどこにでもいる平凡な10代後半の青年だった。ピッチ上での大胆なプレーとは打って変わり、Kリーグ初ゴールの感想を問われると恥ずかしそうに答えていた。

韓国Kリーグ1(1部)の光州(クァンジュ)FCが、新たな大型有望株の登場で盛り上がっている。光州FCユースの錦湖(クムホ)高校出身で、2002年5月生まれの“高卒ルーキー”であるFWオム・ジソン(18)がその主人公だ。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)オム・ジソン

オム・ジソンは、4月4日に行われたKリーグ1第7節の仁川(インチョン)ユナイテッド戦で4-3-3の右ウィングで先発出場した。すると、0-1で迎えた前半ロスタイムに右足で同点ゴールを決め、チームの2-1の逆転勝利の土台を作った。

同点弾の場面、彼はペナルティエリア右側に流れたボールに反応すると、相手GKの動きを見て冷静に右足で蹴り込み、ゴールネットを揺らしてみせた。

オム・ジソンは得点だけでなく、サイドからルーキーらしくない熟練したテクニックで仁川を惑わせた。直近まで行われた6試合ではすべて途中出場だったが、ユースの先輩であるFWオム・ウォンサン(21)の負傷もあり、初めて先発のチャンスをつかんだ。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)オム・ウォンサン(中央)

Kリーグ初ゴールを決めたオム・ジソンは、後半には果敢にオーバーヘッドシュートを試みるなど、“大型新人”の機運を漂わせた。

オム・ジソンは「ユースのころからKリーグでゴールを決める姿を一人で想像していた。ただ、実際にそれをやり遂げてみると、何も考えることができなかった」とし、「友達や知人からたくさんお祝いのメッセージをもらった。これからはもっと力を出せそうだ」と元気に語った。

今シーズンからキム・ホヨン監督が指揮を執る光州FCは、前線からプレスをかけながら、スピードとテクニックのあるウィングを通じてチャンスを狙う戦術を稼働している。見方によっては、オム・ジソンにぴったり合うサッカーかもしれない。

彼は「プロはボールを上手に蹴られれば良いわけではない。チームのために犠牲にならなければならないし、体力やフィジカルなどすべてが準備されなければならない」とし、「幸いにも監督が志向するサッカーと自分の長所がよく合い、(シーズン序盤から)多くの機会をいただけているようだ」と話した。

「ナ・サンホ先輩は僕のアイドル」

光州FCは、錦湖高校出身でトップデビューを経てA代表まで成長した元FC東京のFWナ・サンホ(24、FCソウル)とオム・ウォンサンのバトンを、今度はオム・ジソンがつないでくれることに期待している。3人とも共通してウィングを主戦場とする点も興味深い。

特に、オム・ジソンはプレースタイルに関して“第2のナ・サンホ”という賛辞が絶えない。

今シーズンここまで3ゴールと好調のナ・サンホ

「ナ・サンホ先輩と比較するのは恐れ多い」と前置いたオム・ジソンは、「(ナ・サンホは)僕の好きなヒョン(兄さん)であり、アイドルだ。ナ・サンホ先輩の猪突的な突破と決定力に自分も似たい」と語った。

海外スター選手の中では、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33、バルセロナ)がロールモデルだという。「メッシとはスタイルが違うが、言葉にできないような創意的なプレーにいつも魅了されている。自ら真似してみたいと思う選手だ」と笑顔を見せた。

オム・ジソンの可能性はすでにU-24韓国代表でも証明されている。彼は3月22日から30日にかけて行われたU-24韓国代表の国内合宿に2002年生まれの選手で唯一招集され、最大5歳も年上の先輩と競争した。

さらに、合宿期間に行われた大邱(テグ)FC、蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)、浦項(ポハン)スティーラースとの3連戦では毎試合でゴールを決めるなど、大成を予感させる活躍を披露した。

(写真提供=韓国サッカー協会)U-24韓国代表でのオム・ジソン

内心では、東京五輪にU-24韓国代表の最年少メンバーとして出場することを目標にしているというオム・ジソン。来る7月の本大会に向け、「オリンピックは欲を出したからといって出られるものではない。所属チームで頑張っていれば、またチャンスは与えられるだろう」と謙虚に意気込んだ。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集